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科学と医薬を担当。21世紀は生物学の世紀であると信じている

pressmaster / Bigstock



米バイオ医薬品大手のバイオジェン社が開発中の治療薬、Anti-LINGO-1(抗LINGO-1抗体)に注目が集まっている。その効果の詳細は4月下旬に行われる「第67回米国神経学会議(AAN2015)」で発表されるが、フォーブスはその概要を入手した。

Anti-LINGO-1は多発性硬化症(MS)の治療の際に、中枢神経系の損傷の修復を目的とした初めての薬。この分野ではバイオジェンのTecfideraやタイサブリ、ノバルティス社のジレニアといった治療薬が存在する。しかし、それらは病気の進行を遅らせる効果はあっても治癒させる力は無い。

調査チームは視神経炎の患者、41名にAnti-LINGO-1を投与。網膜から脳への神経インパルスの伝達スピートを計測した。投薬を実施した患者には、24週目で34パーセントの改善効果が認められ、その8週間後にはさらに改善がみられたという。

「これは、神経の修復効果が認められた初めての例です」とMSの専門家、マウントサイナイ医科大学のアーロン・ミラー氏は言う。

しかし、臨床的な結果は出ていない。患者は症状が改善したという自覚を得ておらず、また、画像検査においても変化は見られなかった。ミラー氏は24週間の調査結果を「統計的にはあまり有意なものとはいえない」と指摘している。

「今回の結果は『やや有望』といったレベル。まだまだ研究が必要です」とミラー氏は言う。彼は今回の研究に関するコンサルティング費用や調査費用をバイオジェン社から得ている。

クリーブランド・クリニックのMSの専門家は、フォーブスのEメールの取材に対し、「さらなる臨床試験や検証が必要です」とコメントした。

バイオジェンの医務部長のアル・サンドロックは、プレスリリースで次のように述べた。
「人間の中枢神経系は再ミエリン化を通じて修復しますが、今回の調査でその修復を初めて確認できました。我々は、Anti-LINGO-1が脱髄疾患の治療に、新たなアプローチを与えてくれる可能性を秘めていると信じています」

バイオテクノロジー関連は小規模な企業も多いが、製薬業界では成長の著しい分野。下記にその上位10社のリストを掲載する。(データは2015年1月9日現在)

1位:ギリアド・サイエンシズ・インク
市場価値:1,543億ドル
過去12カ月間の純売上高:207億ドル
5年平均売上成長率:14.6パーセント

2位:アムジェン・インク
市場価値:1,199億ドル
過去12カ月間の純売上高:197億ドル
5年平均売上成長率:4.7パーセント

3位:セルジーン・コーポレーション
市場価値:919億ドル
過去12カ月間の純売上高:73億ドル
5年平均成長率:24.4パーセント

4位:バイオジェン
市場価値:827億ドル
過去12カ月間の純売上高:90億ドル
5年平均売上成長率:10.1パーセント

5位:リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インク
市場価値:402億ドル
過去12カ月間の純売上高:26億ドル
5年平均売上成長率:52.3パーセント

6位:アレクシオン・ファーマスーティカルズ・インク
市場価値:364億ドル
過去12カ月間の純売上高:21億ドル
5年平均売上成長率:43パーセント

7位:バーテックス・ファーマシューティカルズ・インク
市場価値:298億ドル
過去12カ月間の純売上高:7億8,700万ドル
5年平均売上成長率:77.4パーセント

8位:イルミナ・インク
市場価値:279億ドル
過去12カ月間の純売上高:17億ドル
5年平均売上成長率:19.8パーセント

9位:バイオマリン・ファーマシューティカル・インク
市場価値:139億ドル
過去12カ月間の純売上高:6億6,780万ドル
5年平均売上成長率:13.8パーセント

10位:アジレント・テクノロジーズ・インク
市場価値:137億ドル
過去12カ月間の純売上高:70億ドル
5年平均売上成長率:8.7パーセント

文=マシュー・ハーパー(Forbes) 翻訳編集=上田裕資

 

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