パンデミックの今こそ、社会貢献できる副業を

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適切な副業を持つことの重要性は、誰もが知っている。副業は、ちょっとした収入源になるだけではない。ネットワークを広げられるほか、本業にしてしまうこともできるし、普段の仕事とは違う分野でのチャンスを与えてくれる。さらには、自分にとって有益であるだけでなく、他者を助ける手段にもなる。

新型コロナウイルスのパンデミックのさなかにある今こそ、社会や他者にお返しをすることが望まれている。副業を通じて、そうした「お返し」を行ってみてはいかがだろうか。以下では、社会貢献できる副業にはどんなものがあるか、そうした副業はどうすれば見つけられるのかを説明していこう(副業は、お金のためにするものとは限らない。少なくともはじめのうちは、金銭目当てでなくともいい)。

支援の盲点に目を向ける


社会貢献できる副業を探す場合は、通常ならボランティア活動の対象にならないタイプの人を思い浮かべてみよう。たとえば、視覚障がいを持つ人だ。「Aira」という、目が不自由な人の日常生活に役立ちたい人のためのマッチングアプリがある。そういった、支援が行き渡りにくい人たちを探してみよう。

栄養士向け副業サイト「Dietitian Side Hustle」でコーチングの仕事を探すのもいい。さまざまな社会的ミッションを掲げた慈善団体を支援するアプリ「Coin Up」などで働くこともできるかもしれない。助けはつねに必要とされているだろうし、なかなか支援を得られない人たちの役にも立てる。

宅配サービス


パンデミック中に社会貢献できる副業を見つけたいなら、宅配サービスも最適だ。配達するものは、食べ物やマスク、処方薬、暮らしに欠かせない日用品などが考えられる。困っている高齢者や、疾患をいくつも抱えている人たちの日常的な雑事を手助けしてはいかがだろうか。

配食サービスを行う「Meals on Wheels」や「God’s Love We Deliver」、衣類を提供する「Delivering Good」といった慈善組織の一員として活動してもいいし、自分ひとりで取り組むこともできる。

友人や近所に住む人を配達によって支援することは、慈善組織でボランティアに従事するのと同じくらい効果的だし、歓迎される。実際、それはより個人的なつながりとなる。チップも弾んでもらえそうだ。

非営利組織を立ち上げる


とてつもなく大変そうだが、小さなことから始めればいい。副業がいずれ本業になり得ることを忘れないでほしい。自分が関心を持つ社会貢献を詳しく理解できる機会になるし、副業しながら人助けができる。大事なのは、身近なところからスタートすることと、個人的な思い入れのある副業に取り組むことだ。

たとえば、物であふれた自宅を整理したい人を助けたいと考えているとしよう。ならば、自宅のガレージを無償提供するのはどうだろうか。それだけで、非営利組織を立ち上げたことになる。あとは、資金を調達してガレージスペースを拡大していけばいい。大小さまざまな非営利組織が利用できる寄付集めアプリ「Donorbox」や「SimpleFund」を使うのもひとつの手だ。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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