あのころも、テック株や住宅市場がバブルの領域に向かっているという警告はあったが、当然のことながら無視された。そうした声は、「わかっていない」と否定されるのがつねだった。
だが、今回はそうしたことは起きていない。それどころか、先に述べたように、政府ですらバブルを警告しているほどなのだ。政府とは、総じてあまり賢いとは言えないものである。
いま起きているのは、バブルについての話のバブルのように思える。このことからだけでも、いまがバブルではないということがわかるはずだ。
AllStarChartsのパレッツもこう述べている。「市場心理の点から言えば、9割超の投資家がバブルが起きているかバブルが近づいていると考えているというのは、おそらく実際はバブルではないということを意味している」