アップルがFBに宣戦布告のプライバシー論争、訴訟に発展の可能性

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広告コンサルティング企業を運営するSasha Souzaという女性は、先日の筆者の取材に次のように述べた。「私の会社の事業はターゲティング広告に依存しているが、当社のようなスモールビジネスは今回のポリシー変更で巨大なダメージを受けることになる」

アップルのティム・クックCEOは28日のEUのカンファレンスで、「個人の行動履歴のすべてが集約され、販売されることが当たり前になれば、私たちはデータ以上に多くのものを失い、自由を失うことになる」と述べた。

ザッカーバーグは公然とアップルを非難


彼の主張が誤りであると反論するのは難しく、広告主やマーケティング担当者、大手のプラットフォームは、ビジネスのやり方を考え直さなければならないだろう。しかし、そのためにかかるコストは、今後の12ヶ月間で250億ドルに達するとの試算もある。

一方で、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、27日の決算発表で、次のように述べていた。「アップルは、人々を助けるためにこれをやっていると言うかもしれないが、この動きは明らかに彼らの競合を意識したものだ。我々は他の企業とともに、当面の間、この動きに対抗していくことになるだろう」

ニュースサイトThe Informationは、フェイスブックがアップルに対する反トラスト法にフォーカスした訴訟を準備中だと伝えている。

編集=上田裕資

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