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『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(2018年7月、武田友紀著、飛鳥新社刊)

「機嫌が悪い人がいるだけで緊張する」、「相手が気を悪くすると思うと断れない」、「疲れやすく、ストレスが体調に出やすい」、「細かいところまで気づき、仕事に時間がかかる」──。

これは、累計50万部以上売れたベストセラー本、HSP(Highly Sensitive Person=とても敏感な人)がラクに生きる方法を伝授する、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(2018年7月、武田友紀著、飛鳥新社刊)の帯に書かれている内容だ。

日本で数少ないHSP専門カウンセラーであり、自身もHSPである武田友紀氏が、普段のカウンセリングの中で一番多く聞く相談事がこの4つだという。

発売後一年の売り上げは3万部程だったという同書だが、現在では50万部を突破し、2020年の年間ベストセラーランキングでも総合ランキング入り(トーハン調べ、総合16位、ビジネス書3位)するなど、異例のヒットを記録した。

同書担当編集者の矢島和郎氏は、シリーズ売り上げ100万部以上の寝かしつけ絵本『おやすみ、ロジャー』や、菅内閣総理大臣が愛読書として挙げているロングセラー本『リーダーを目指す人の心得』など、数々のベストセラーを世に送り出してきたヒットメーカーだ。その矢島氏に、同書がなぜこれほどまでにヒットしたのか、ヒットの舞台裏について聞いた。


きっかけは、一般人のツイートから


企画したのは、同書発売の約1年ほど前。その頃ツイッターで、ある一般ユーザーのHSP(とても敏感な人)に関する投稿が何万リツイートもされ、話題となっていた。程なくして、NHKの番組「朝イチ」でもHSPが取り上げられるなど、世の中に少しずつHSPが認知され始めていた頃だった。矢島氏も、そこで初めてHSPの存在を知ったという。

当時のHSPに関する書籍は、エレイン・N・アーロン博士の『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』や長沼睦雄氏の『敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』など、医者や研究者などの専門家が著者の本しか存在しなかった。

そこで矢島氏は、一般の人でも気軽に手にとり、実生活で役に立つHSPの実用書を作ろうと思い立った。そして、本の著者として適任な人を探していたところ、見つけたのがHSP専門カウンセラーである武田氏だったのだ。

取材・文=長谷川寧々 編集=石井節子

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