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2021.01.29

発表「CLOUD TOP10」 優れたクラウド・スタートアップ1位は?

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Forbes JAPANは、優れたSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)スタートアップを表彰する2020年版「Japan’s CLOUD TOP10」を発表した。米Forbesで毎年掲載している「The Cloud 100」の日本版で、18年から行なっているランキングだ。

19年のランキングで1位のクラウド会計ソフトのfreeeは19年12月に東証マザーズに上場し、現在の時価総額4558億円(1月27日現在)にのぼる。同2位のデジタルマーケティング支援のプレイド(時価総額1461億円)、同5位のノーコードアプリ開発のヤプリ(同770億円)は20年12月に同じく東証マザーズに上場した。

現在発売中のForbes JAPAN3月号に掲載されている、日本の20年版「Cloud TOP10」は以下の通りだ。

Japan’s Cloud TOP10


1位:ビズリーチ(HRMOS)(人事採用管理)
2位:SmartHR(人事労務管理)
3位:アンドパッド(建設業向け施工管理)
4位:atama plus(教育学習システム)
5位:フロムスクラッチ(マーケティング業務支援)
6位:スタディスト(マニュアル作成支援)
7位:Repro(カスタマーエンゲージメント)
8位:カケハシ(調剤薬局向けシステム)
9位:RevComm(営業電話音声分析)
10位:ベルフェイス(オンライン商談)

同ランキングは、クラウド・スタートアップに詳しいDNXベンチャーズ・マネージングパートナーの倉林陽氏、セールスフォース・ベンチャーズ日本代表の浅田賢氏、ALL STAR SAAS FUNDマネージングパートナーの前田ヒロ氏、Coral Capital共同代表のジェームズ・ライニー氏、One capital代表取締役CEOの浅田慎二氏に協力を得て作成。想定時価総額上位企業をベースに、MRR(月次の継続収入)基準で、市場リーダーシップ、事業成長性、革新性・ポテンシャル、経営陣・組織の4項目を評価し、順位をつけた。

米Forbesによる「The Cloud 100」TOP5は、1位はビッグデータの保管・分析のSnowflake、2位はオンライン決済のStripe、3位はRPAのUiPath、4位はクラウドインフラの自動化支援のHashiCorp、5位はビッグデータ分析のDatebricksがランクインしている。

「1位のSnowflakeの超大型IPOが目を引く。同社は20年9月、ニューヨーク証券取引所に上場し、初値での時価総額は704億ドル(約7兆3900億円)と資本市場で高く評価された。上位20社を見ても、14位のソフトウェア開発者向けツールのJFrog、17位のプロジェクト・タスク・ワーク管理のAsanaが上場した『当たり年』だった」(One Capital 浅田慎二)
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文=山本智之

この記事は 「Forbes JAPAN No.079 2021年3月号(2021/1/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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