ビジネス

2021.01.30

他業界の常識を取り込み、ホテル業界のトリガーになる|L&Gグローバルビジネス 龍崎翔子#3

L&Gグローバルビジネス 龍崎翔子

龍崎翔子氏が19歳のときに母と二人で設立したL&Gグローバルビジネス。富良野のペンション経営からスタートした同社は、「ホテルという箱を通して新しいライフスタイルを提案する」コンセプトが人気を博し、4年の間に全国5軒のホテルを運営するまで成長している。そんな龍崎氏が語る、経営者の素養、事業創造の秘訣とは。(最終話)(過去記事はこちら 第1話第2話

*情報は2019年9月現在のものです。


ビジョンの代弁者を増やす


──組織の権限移譲についてはどのように意識されていますか?

ちょうど今年から変革の時期で、支配人(各ホテルのトップ)に求めるものを変えている最中です。

これまで支配人たちのメインミッションはホテルの管理でした。しかし今後、支配人には「ホテルらしさを体現する経営を行う」ことを、より強く求めるようにしたのです。

──龍崎さんの代弁者のような存在を増やしていくというイメージでしょうか。

よりビジョナリーな仕事を任せるという意味ではそうですね。

支配人の仕事は本当に多岐にわたるので、オペレーションの仕事を全て任せてしまうと、日々の業務を回すだけで精一杯になってしまいます。

そうではなくて、ビジョンと熱量の部分を支配人に、日々の業務を抜け漏れなく実行することは他メンバーに、と分担して組み合わせることでより強い組織がつくれると考えました。

これからも試行錯誤は続きますが、組織が大きくなればなるほど、組織文化を強固なものにしていきたいと思います。
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文=村上 岳 提供元=DIMENSION NOTE by DIMENSION, Inc.

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