Close RECOMMEND

.

Getty Images

リモートワーカーや、ギグワーカーたちに健康保険を提供するノルウェーのスタートアップ「SafetyWing(セーフティ・ウィング)」が、新たに800万ドル(約8億3000万円)を調達した。

SafetyWingは、パンデミック後にリモートワークへの急激なシフトが発生した2020年初頭にサービスを開始した。同社は急拡大を遂げるインシュアテック(InsurTech)関連の企業で、リモートワーカーやデジタルノマドと呼ばれる人々向けにRemote Healthと呼ばれるサービスを提供する。このプロダクトは特に、国境をまたいで移動することが多い人々の利用を想定している。

同社のCEOのSondre Raschは、自国以外の国で採用を開始した企業は、経験したことのない課題に直面していると述べている。

「既存のインフラは、企業が母国で採用を行うことを前提としているが、当社が提供するRemote Healthは、別の国のメンバーを追加することが可能で、アイルランドや米国、シンガポール、チリにいても健康保険に加入することができ、契約社員も対象にできる。リモートワーカーを多く雇用する企業にとって非常に便利な仕組みだ」とRaschは述べた。

SafetyWingのシリーズAラウンドはスウェーデンのVCの Creandumが主導し、byFounderとRocketshipが参加したという。Raschによると、同社はノルウェー政府のセーフティネットを模倣した仕組みを世界に拡大するために設立され、健康保険以外のサービスも開発中という。

「当社は独自のソーシャル・セーフティネットを立ち上げるにあたり、まずは健康保険から始めることにした。次のステップとしては、リモート・リタイアメントを考えている。私たちは、国境を超えて持ち運べる退職金商品を作らなければならない。今日の多くのリタイアメント製品は、他の国に移住した場合、ほとんど無効になってしまうからだ」と彼は続けた。

しかし、その実現に向けては課題も多いという。「最も重要なことは、当社の商品が多くの国で高度に規制されたものであることだ。どこでも合法であると同時に、理解しにくいほど複雑にならないようにしなければならない」

SafetyWingは、リモートで利用可能な医師への相談サービスも開発中だ。同社は現在、35人を雇用しており、全員がリモートで勤務中だが、Raschは年内に人員を2倍に増やそうとしている。SafetyWingは2019年に350万ドルを調達していた。

編集=上田裕資

PICK UP

あなたにおすすめ