「テスラは競合ではない」、ウェイモCEOが語る自動運転の未来

ウェイモのジョン・クラフチックCEO(Photo by Sean Gallup/Getty Images)


配車サービスの自動運転化を計画


「自動運転テクノロジーのコストは、実際よりも大幅に高く評価されている」と彼は、Manager Magazinの記事で述べた。彼は、ここ10年で同社が大規模なコスト削減を成功させたと話している。

クラフチックによると、ウェイモの自動運転システムのハードウェアコストは今後、1マイルあたり約30セント程度まで下がる見通しという。このコストは、メンテナンスやサービスコストを含まないものだという。

一方で、ウーバーやリフトのような配車サービスのコストは1マイルあたり2〜3ドルで、ここにウェイモの技術を導入した場合、十分なマージンが見込めるとクラフチックは述べた。

ウーバーもリフトも、自動運転テクノロジーに莫大な資金を注ぎ、運用コストを下げ、利益を拡大しようとしてきた。ウーバーは昨年、同社の自動運転テクノロジー部門「アドバンスト・テクノロジーズ・グループ(ATG)」を、自動運転システムのスタートアップ「オーロラ」に株式交換によって売却したが、それと当時に、4億ドル(約415億円)をオーロラに出資した。

一方で、リフトは現代自動車とAptivの合弁会社である自動運転分野のスタートアップ「Motional」と提携し、2023年までに米国の複数の都市で自動運転車両を展開する計画を立てている。

編集=上田裕資

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