英国でも、ウイグル族のケースを含めジェノサイドの問題が議論された。英下院では、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)後の貿易関係を決める貿易法案に対して上院が出した修正案が審議され、このうちの一つがジェノサイド修正案だ。
ジェノサイド修正案は、イングランドとウェールズの高等法院がジェノサイドの判断を下せるようにするもので、この認定を使えばジェノサイドを犯したと非難されている国との国際的な二国間貿易協定を無効とできる。
ジェノサイド修正案は上院では287対161で大きな支持を得て、ジェノサイドを犯す国とは貿易をすべきでないとの考えに賛同が集まったが、下院で19日に行われた同修正案に対する投票では反対派がわずかに多く、319対308で修正案は取り消された。
最近のジェノサイドに関する取り組みからは、ジェノサイドに対する私たちの対応姿勢を変えるべきとの認識が強まり、その必要性も実際に高まっていることが示されている。国際機関が沈黙を貫く中で、国は凶悪な犯罪に対処するためにより積極的な手法を採用する必要がある。今こそ、行動を起こすときなのだ。