コロナ禍の中で孤独と闘う5つの方法

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年末年始や、寒さの厳しい冬に孤独を感じる人は多いが、さらに新型コロナウイルスの流行のせいで外出自粛を強いられることで、孤独感が限界に達してしまうかもしれない。身の安全を確保しつつ、隔離生活中の孤独感を軽減するためにできることはあるだろうか? 以下に、コロナ禍の中で孤独を低減・管理する上で役に立つ、科学的根拠のある方法をいくつか紹介する。

安全な交流

英国では、国民保健サービス(NHS)が国民に対し、各地域で施行されている規制に違反しない範囲内で人との交流を続けるように勧めている。多くの人が何らかの形で隔離生活を送る中でも、規制に従いながら交流することは可能だ。

安全に交流するためには、屋外で、相手と2mの間隔を確保し、マスクを着用すること。他の人と一緒に過ごす方法としては理想的とは言えないが、室内に長時間こもりきりの生活を送るよりはいい。公園で友人とコーヒーを飲んだり、ピクニックをしたりしてもよいし、ソーシャルディスタンスを保ちながらの散歩もお勧めだ。2mの距離を取れるならば、友人宅の玄関先のポーチで過ごしても良いだろう。孤独やうつを防ぐには、制限がある中でも交流を続けることが重要だ。

自分と他人を比べない

英国のメンタルヘルス関連慈善団体「マインド」は、ソーシャルメディアをチェックする際には注意をし、他人の投稿を見て自分よりも楽しい生活を送り、孤独を感じていないなどと思ってはいけないとアドバイスしている。「ソーシャルメディア上では、その人の生活の中で共有したいと思うもののみが投稿されることが多い。それを見ると、まるで自分だけが孤独を感じているように思ってしまう。その人が一人で過ごしている時やソーシャルメディアから離れている時にどう感じているかは分からないのだということを念頭に置いておくべきだ」

散歩に出かける

米マサチューセッツ州の精神衛生省は、毎日少しの時間でも外出することを勧めている。同省はウェブサイトで、「外へ出て新鮮な空気を吸ったり、安全な距離を保って誰かと挨拶を交わしたりするだけでも、大きな効果がある」と指摘。新鮮な空気を吸って、軽く体を動かし、ちょっとした交流をすることで、ストレスを減らし、気分を向上させて、その一日で片付けるべき事に集中できるようになる。
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編集=遠藤宗生

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