Andy Kropa/Getty Images

ルパート・マードックが経営するフォックス・コーポレーションが所有するFoxニュースは、21世紀に入ってから視聴率を独占してきたが、2021年の最初の2週間の視聴者数は、CNNとMSNBCの両方を下回っている。この傾向は、1月6日に発生した米国議会議事堂での暴動と、トランプ大統領の弾劾以来、特に顕著になっている。

Foxニュースは過去5年間、最も視聴率が高いケーブルニュース局であり続け、2020年には過去最高の視聴率を記録した。しかし、Foxの視聴率は選挙日以降低下しており、平均視聴率は11月以前の水準に比べて約20%低下している模様だ。

2021年の最初の1週間(1月4日から1月10日まで)の視聴率は、CNNがケーブルネットワークの中で1位(1日約280万人)で、MSNBC(同230万人)が2位、Foxニュース(同170万人)は3位だった。

米議事堂が占拠された1月6日は、CNNがネットワーク史上最も視聴された日であり、夜のゴールデンタイムのCNNの平均視聴者数は820万人で、Foxニュース(460万人)の約2倍の視聴者数を記録した。

1月15日のMediateの記事は、最近の歴史的なニュースサイクルがいかにCNNとMSNBCを勢いづけたかを解説した。これら2つのネットワークがトランプ支持者による混乱とその後の弾劾手続きに注目していたのに対し、Foxニュースは別のストーリーをゴールデンタイムに取り上げていた。

多くの評論家はまた、議事堂襲撃事件に関する報道で、Foxニュースの人気ホストが明らかに偏向していたことを指摘した。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、Foxのキャスターたちは、5人の死者をもたらした暴動にトランプが果たした役割を、非難しなかったという。

1月6日の夜、Foxニュースのタッカー・カールソンは、暴力を非難したが、彼は攻撃に関与した「深く不満を持った」トランプ支持者の多くに同情を示し、「何百万人ものアメリカ人が選挙は偽物だったと心から信じている」と説明した。

Foxニュースの司会者のローラ・イングラハムは、その夜、何の証拠も提示せずに、暴徒が「すべてトランプ支持者ではなかった可能性が高い」と視聴者に語り、「少数のアホたちのために、愛国者たちが不当な悪評を受けている」と述べた。

編集=上田裕資

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