正解はないけど正解を知りたい?「骨格診断」 「顔タイプ診断」、診断に答えを求める心理とは

自分らしさとは別の基準が欲しい。そんな診断ブームの背景とは /Photo by Maria Ionova on Unsplash


正解はないけど正解を知りたい?


診断を受けたことがある、と回答した人に受けた理由を尋ねたところ、まず聞こえてきたのは、ワンランク上の可愛さや楽しみを追求する声でした。

「自分に合った色を知ってファッションやメイクに生かしたいから」
「可愛く見えるために自分に似合うものが知りたかった」
「よりお洒落を楽しめそうだから」

MERY Lab内の記事「ストイック世代の本領発揮。U25女子が自粛期間中に見つけた価値観」でも紹介したように、MERY世代の女子たちは自分磨きにストイックなところがあります。現状よりも良くすることに努力を惜しまない、向上心の高さを垣間見ることができる回答です。

逆に、「自分に自信がないから」という声も挙がっています。

「着ている服に自信が持てないため」
「好きな色が似合うとは限らないから、他人から見て似合う服やメイクをしたかったから」

自分の意思はそこそこに、とにかく他人から認められたい。SNSで一つでも多くの「いいね!」を獲得したい。承認欲求が高く、他人からの評価を気にする若者世代ならではの心理も働いているのかもしれません。

もう一つ、今の若者らしいのが「効率的に似合うものを選びたい」という声です。

「自分に似合うメイクや服を見つけ、出費を減らしたいから」
「服やメイクにこだわりがそこまでないため、選択肢を絞るためにも知りたかった」
「自分に似合うもの、似合わないものがわかれば買い物がスムーズになるから」

これは、インターネットやSNSの普及により、得られる情報量が多すぎるからではないでしょうか。たとえば、Googleで「レディースファッション」と検索すると瞬時に約2億6千件もの情報が、「メイク」と検索すると約3億2千件もの情報がヒットします(2021年1月現在)。さらに世の中には、GoogleだけでなくInstagramやYouTube、テレビに雑誌など、多くの情報があふれかえっています。

その中から、自分が好き、似合うファッションやメイクを見つけるのは至難の業です。だからこそ、自分に必要な情報だけを効率的に知りたい。それも、MERY世代女子たちが診断コンテンツに答えを求める理由の一つといえそうです。

鏡を見る若い女性
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文=MERY Lab

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