正解はないけど正解を知りたい?「骨格診断」 「顔タイプ診断」、診断に答えを求める心理とは

自分らしさとは別の基準が欲しい。そんな診断ブームの背景とは /Photo by Maria Ionova on Unsplash


「パーソナルカラー診断」の認知度は80%超え!


診断コンテンツが話題になっていることがわかったところで、今どきの女の子たちの診断ブームの実態を探っていきましょう。MERYでは、MERY読者を対象に診断コンテンツに関するアンケートを実施。会社員・公務員が95人、大学生・専門学生が89人、高校生・中学生が114人、主婦が11人、パート・アルバイトが38人、その他が21人、計368人からの回答が寄せられました。

「パーソナルカラー診断」「骨格診断」「顔タイプ診断」、それぞれの認知度を聞いてみると、以下のような結果が得られました。

認知度

認知度のグラフ

パーソナルカラー診断は83.2%、骨格診断は73.4%と認知度が非常に高く、若者の間では、“ブーム”というよりも、もはや“定着”に近い状況であることがうかがえます。2021年上半期のトレンドワード予測5選に選出した「顔タイプ診断」も、既に約半数の人に認知されており、これからさらに認知度が高まることは必須でしょう。

「実際に診断を受けたことがありますか?」という質問では、パーソナルカラー診断は39.8%、骨格診断は28.9%、顔タイプ診断は10.8%の方が受けたことがあるという結果に。

実際に受けたことがある診断

受けたことがある診断

「どれも診断したことがない」との回答は51.8%でした。言い換えると、約半数の人は何らかの診断を受けたことがあるということになり、MERY世代の女子たちが診断に頼っているということがいえるでしょう。

診断を受けた人に、どのような方法で診断したのかを尋ねたところ、インターネット上の無料コンテンツなどを利用し、「自身で診断した」という回答が84.2%を占めていました。簡単なチェックリストに数問回答するだけで診断結果が得られるという手軽さが、ブームの一因といえそうです。

一方、パーソナルカラーアナリストなど、資格を持ったプロの診断を受けたという方も10.5%いることがわかりました。プロに診断してもらう場合、当然料金も発生するので、お金をかけてでも自分に似合うメイクやファッションを知りたいという、その本気度が伝わってきます。

診断を受けずとも、単純に自分の好きなメイクやファッションを楽しめばいいのでは? と思ってしまうのが、大人世代の感覚ではないでしょうか。そもそも、自分に似合うメイクやファッションというものは、自分の価値観、満足感の問題であって正解なんて存在しないはず。もし正解があるとすれば、それは自分の中にしか存在しないはずなのです。

しかしそうではなく、診断をして自分に似合うもの、正解を教えてほしいと求めるのがMERY世代の女子たち。では、そこにはどんな理由が潜んでいるのでしょうか。
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文=MERY Lab

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