ビジネス

2021.01.19 08:00

「こんまり」が米小売り大手とのコラボ商品を実店舗で発売

Rich Fury/Getty Images

まるで天国の中で実現した(あるいは、少なくともクローゼットの中で実現した)最高のマッチングのように見える。片づけコンサルタントとして有名な「こんまり」こと近藤麻理恵と、収納用品小売り大手のザ・コンテナストアは2021年1月、コラボ商品シリーズの販売を開始した。彼らの願いは、商品がいつまでも「ときめき」(と売り上げ)をもたらしてくれることだ。

72アイテムものコラボ商品は、こんまりがカバーする片づけや収納に関するあらゆる分野に及ぶ。バスケットやボックス、コンテナなどの商品は、クローゼットやキッチン、書斎といった、モノであふれがちな場所ならどこでも活用できそうだ。

価格は、アクセサリー用ハンガーの3.99ドルから、高いものでは大型竹製バスケットの149.99ドルまで、ザ・コンテナストアの一般的な価格帯におさまっている。

近藤麻理恵が米国で知られるようになったのは、数年ほど前に『The Life Changing Magic of Tidying up(原題:人生がときめく片づけの魔法)』をはじめ、書籍がシリーズ出版されてからだ。彼女は片づけを「人生が変わる魔法」と呼び、あっという間に多数のフォロワーを獲得した。度を越した買い物癖があって、ひたすらモノを買っては溜め込むという生活を送り続けた結果、手に負えなくなってしまった人たちの支持を集めたのだ。

彼女はまた、大切なのは不要なものを取り除くことだと言う一方で、心がときめく持ち物を大切にするよう説いている。2019年11月には「KonMari」というブランド名で、収納用品のDTC(消費者直販)を開始。そして今回のザ・コンテナストアとのコラボで、実店舗へと進出を遂げた。

近藤は2021年1月11日、今回のコラボについてメールで発表。「ザ・コンテナストアとKonMariのコラボレーションを発表できてとてもワクワクしています!」と述べた。「コレクション商品は、引き出し整理用のオーガナイザーから、エレガントなハンガーや手づくりのバスケットまで、みなさんが大切にしているアイテムを収納し、暮らしを向上できるようデザインされています。商品はまた、持続可能な原材料を用いて作られています! みなさんが、つねに片づいたお部屋で暮らしを送り、喜びであふれた1年をスタートするために、お役に立てることを願っています!」(どうやら、彼女のミニマリストとしての信条は、句読点や感嘆符の使用には当てはまらないようだ)。
次ページ > 93の店舗網を持つ、住宅とオフィス向け収納品販売の最大手

翻訳=遠藤康子ガリレオ

ForbesBrandVoice

人気記事