経済・社会

2021.01.18 18:00

バイデン就任を祝う22歳の女性詩人、アマンダ・ゴーマンに高まる期待

アマンダ・ゴーマン(Getty Images)

アマンダ・ゴーマン(Getty Images)

22歳の若手女性詩人アマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)は、1月20日のジョー・バイデン次期大統領の就任式で自作の詩「The Hill We Climb」を朗読する予定だ。就任式にはレディー・ガガやジェニファー・ロペスも出演予定だが、ゴーマンは12月下旬に同イベントへの出演について連絡を受けたという。

AP通信によると、ゴーマンは次期ファーストレディのジル・バイデンの推薦を受けた模様だ。彼女は、「何を書けばいいのか具体的な指示は受けていない」と述べており、「誰かを否定するとか、ドナルド・トランプ大統領の去就を巡って何かを宣言することよりも、団結と希望を強調するように勧められた」という。

ゴーマンは、1月14日のインスタグラムの投稿で、「就任式の詩人になることはとても光栄だ」と書いている。ロサンゼルス在住で、子供の頃から読書が好きだった彼女は幼少の頃から創作をはじめ、フェミニズムや人種差別、社会から見過ごされている人々に関心を持ったという。

2020年にハーバード大学を卒業したゴーマンは、大学2年生のときに全米青年詩人賞(National Youth Poet Laureate)に選ばれ、オバマ政権時代にホワイトハウスに招かれた。

彼女のデビュー作の絵本「Change Sings」は、9月21日にバイキング・ブックス・フォー・ヤング・リーダーズから出版される予定という。この絵本は、複数のキャラクターと共に音楽の旅に出かける少女を主人公にした物語で、彼女たちは自分が世界や地域社会を変える力を持っていることを学んでいく。

ゴーマンは2020年2月に米アシナ・リテール・グループ傘下のファッション小売店LOFTのLOFTimistキャンペーンに参加した際に、「私は子供時代に、作家である英語の先生に出会うまで、詩を書くことが女性のキャリアになるとは考えていなかった」と語っていた。

文学雑誌ハーバード・アドヴォケイトのインタビューで、ゴーマンは、「職業として詩人の道を志したことはなかった」と述べ、「私はまず短編小説や小説を書き始めて、それが私の仕事になると思っていた」と話していた。彼女は当初、自身の作品をオープンマイク(飛び入りで参加できる、ステージ開放型のイベント)などで披露していたという。
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編集=上田裕資

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