アマゾンが自動車メーカーらの「アレクサ」導入支援ツール発表

2020年に発表されたAlexa搭載のランボルギーニ「ウラカン EVO」(Roger Kisby/Getty Images for Amazon Devices and Services)

アマゾンは1月15日、デバイスメーカーや自動車メーカー、様々なサービスプロバイダーらがブランドの個性や顧客のニーズに合わせたインテリジェントなアシスタントを作成できる「アレクサ・カスタム・アシスタント(Alexa Custom Assistant)」を発表した。

自動車メーカーの中では、フィアット・クライスラーがこのサービスを利用して独自のアシスタントを開発する最初の企業となる。同社はすでにアマゾンと継続的な関係を築いており、Amazon Fire TV搭載のスクリーンを車両に組み込むことを目指している。アマゾンは、自動車メーカーに限らず全ての企業に、より速く、より安く、より簡単な方法で独自の音声エクスペリエンスを提供するためのツールを提供したいと述べている。

アレクサ・カスタム・アシスタントを用いると、企業は独自のウェイクワードや、ボイス、スキルなどでカスタマイズされ、常に進化し続けるボイスAIテクノロジーにアクセス可能になる。アレクサの音声サイエンスの専門家は、ブランドらに対し録音プロセスやアルゴリズム開発についてアドバイスを行うという。

さらに、開発者たちは、アレクサが事前に用意したコミュニケーションやローカル検索、トラフィック、ナビゲーションなどの機能にアクセス可能で、市場投入までの時間を短縮できる。

アマゾンは公式ブログで「インテリジェントなアシスタントを構築するのは複雑で時間がかかり、コストもかかる。さらに、技術革新と変化のスピードは加速しており、アシスタントは常に改良され、賢くなっているため、継続的な投資が必要になる」と述べた。

「アレクサ・カスタム・アシスタントは、企業がアレクサの技術資産を活用して、開発コストを抑えつつ、独自のインテリジェントアシスタントを作成できるようにすることで、この課題に対応していく」

アマゾンによると、このサービスを利用してインテリジェントアシスタントを開発するためのコストは、デバイスや車両、顧客のユースケース、言語要件などによって異なるという。

編集=上田裕資

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