5位をゲットしたのはホンダCR-V(33万台)。対して、8位のホンダ・シビック(26万台)は、アメリカで2番目に売れたセダンで、つまり1日に715台も売れているということだ。ちなみに、アコードは20万台弱で17位に入った。トップ25台に含まれているもう1台のセダンは、22位に浮上した日産アルティマだった。
HONDA CRV
HONDA シビック
さて、日産で最も売れた車種は、ローグというSUVだ。カー&ドライバーの編集部によると、「運転して楽しいか?というと、最新のRAV4とCR-Vのドライビング・プレジャーに負ける。後は質感がライバルに劣っているので、セールスはそれだけ落ちたんじゃないかな」と、販売数減を分析。
NISSANローグ 日本の人気車種エクストレイルの北米版だ。
19位と20位にランクインしたのは、あの有名なボクサーエンジンと4WD搭載のスバル・フォレスターとアウトバックだ。アウトバックは、2007年からスバルは12年続けてセールスが上がり続け、2019年には新記録の70万台を誇った。しかし昨年は15%ほど落ちてしまった。
最後は21位で、トップ25台に突入したマツダの唯一のモデル、CX-5だ。2012年に登場したCX-5に人気があるのは、同社初の魂動デザイン(クルマに魂を与える同社のデザイン思想)を採用したと同時に、マツダのスカイアクティブ技術を全面搭載した初の車種でもあるから。ちなみに、残りの7台はジープなどのアメリカ製SUVだ。
正直なところ、僕はこのカー&ドライバーの結果を見た時に驚いた。確かに、日本車の信頼性、質感、走り、安全性、コストパフォーマンスはとても優れているので、トップ25台のうち、10台以上は獲得できるとは思ったけど、最近急速に進化した韓国車も2、3台はランクインするとばかり思っていた。僕は毎年アメリカに取材に行く時、キアや現代自動車を試乗するようにしているけど、感激するほどよくなってきていて、目が覚める思いを何度も感じていた。
それらの韓国車が入っていないのは、アメリカ人の多くにとってはまだ日本車のアピール度・認知度が高いからのようだ。しかし、韓国車のデザイン、走り、質感などは本当に進化しているので、日本車がトップ25台を独占する時代は揺らいでくるような気がする。うかうかしてはいられない。
●アメリカ2020年 販売台数トップ25台
(カー&ドライバー誌調べ)1. Ford F-Series
2. Chevrolet Silverado
3. RAM Pickup
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4. Toyota RAV4
5. Honda CR-V
6. Toyota Camry
7. CheVrolet Equinox
8. Honda Civic
9. GMC Sierra
10. Toyota Tacoma
11. Toyota Corolla
12. Nissan Rogue
13. Ford explorer
14. Toyota Highlander
15. Jeep Grand Cherokee
16. Jeep Wrangler
17. Honda Accord
18. Ford Escape
19. Subaru Forester
20. Subaru Outback
21. Mazda CX-5
22. Nissan Altima
23. Jeep Cherokee
24. Ford Transit
25. Toyota 4Runner