トランプ政権下では、スターたちは大統領との関わりを避ける傾向にあったが、バイデン政権においてはその流れに変化が訪れそうだ。
「セレブレイティング・アメリカ」と題された特別番組は、ABCやNBC、CBS、MSNBC、CNNを含む米国の主要テレビネットワークで20日の米国時間20時30分から放送予定で、ストリーミング配信も実施される。ニュースサイトPoliticoによると、FoxとFoxニュースはこの番組を放送しないという。
90分間の番組は、全米各地からのライブと事前録画で構成され、今後の数日のうちに追加の出演者やビッグネームが発表される予定だ。
大統領就任委員会は声明で「様々なパフォーマンスを通じ、この番組は米国の民主主義の強さや国民の忍耐力、困難な時期に団結するパワーの強さにフォーカスする」と述べている。
バイデン次期大統領の就任計画チームは先月、感染拡大を抑えるために、国民らに家に留まり、式典をテレビで見るよう促した。
就任委員会の主任医療顧問は、元FDA(食品医薬品局)長官のデビッド・ケスラーが務める。「私たちはアメリカ人に、人々の健康を守るために、自宅から就任式のイベントに参加するよう求めている」とケスラーは述べた。
国防総省は、1月6日に発生したトランプ支持派の暴徒による議事堂の占拠事件に続き、バイデンの大統領就任式で計画されている抗議行動に重大な懸念を示している。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、16のグループがワシントンで抗議行動を行うための登録を行い、一部のグループは武装することを表明しているという。
就任式に備え、1万5000人の州兵がワシントンD.C.に向かい警備にあたる予定だ。議事堂周辺の州兵らは、武器を携行すると報道されている。