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アマゾンCEOのジェフ・ベゾス(Photo by Elif Ozturk/Anadolu Agency via Getty Images)

ビリオネアは、新型コロナウイルスが流行する中で経済的成功を収め、資産を大幅に増やしてきた。一方で、こうした富裕層の慈善活動への昨年の寄付額は、歴史的な低水準から抜け出せないままだった。

非営利・慈善活動を取り扱う米誌「クロニクル・オブ・フィランソロピー(The Chronicle of Philanthropy)」は12月下旬、個人やその財団による慈善団体への寄付額をまとめた年次ランキングを発表した。これは個人の寄付金総額を比べたものではなく、公表された特定の団体への1度の寄付額を順位づけしたものだ。

それによると、2位から10位までを合わせた寄付総額は約26億ドル(約2700億円)となり、2011年以降最低を記録した。

首位になったのは、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)による約100億ドル(約1兆400億円)の寄付だ。2020年のトップ2から10を合わせた寄付額の相対的な低さにもかかわらず、トップ10の寄付総額が2019年から倍増したように見えるのは、ベゾスのこの圧巻の寄付額が要因だ。

ベゾスの高額寄付は、気候変動と闘う非営利団体の支援を目的とした「ベゾス・アース・ファンド」立ち上げに向けたものだ。これは、ベゾスの寄付時の資産の約10%に相当したが、ベゾスの資産価値はその後、2020年3月から12月までの間に約700億ドル(約7兆3000億円)増加しており、それと比べればはるかに少ない。

ビリオネアの間では、資産が急増したのに寄付額が低いままの人物が他にも見られた。テスラとスペースXのイーロン・マスクCEOは先日、世界1位の富豪になったにもかかわらず、2020年の寄付額はゼロだ。

ビル・ゲイツも、クロニクル・オブ・フィランソロピー誌のランキングに漏れている著名人の一人だ。ゲイツは昨年3月~12月の間に、資産を約200億ドル(約2兆1000億円)増やしている。

ナイキ共同創業者のフィル・ナイトと妻のペニーは、ベゾスの巨額の寄付に続き、ナイト財団への9億ドル(約930億円)とオレゴン大学への3億ドル(約310億円)の寄付で2位と3位に名前が挙がった。

翻訳・編集=出田静

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