そんな占いの1つ、占星術の世界では、昨年末は「グレートコンジャクション」と呼ばれる大きな節目を迎えていました。200年続いたお金やヒエラルキーなどの形のあるものに軸を置いた「土の時代」から、人と地球をよりよい未来へ導くアイデアや感性など目に見えないものが重要となる「風の時代」へと変化していく契機だったそうです。
そのような目には見えにくい風の時代を生きるとき、五感を研ぎ澄まし、日々を心地よく豊かにし、未来をより良く美しく導く「美容」は、きっと大きな力となれると思うのです。
そんな美容の力を活用するためにも、まずは今年がどんな年になりそうなのか、2021年春のキーワードを読み解いて、時代の変わり目を先取りしてみましょう。
強さを秘めたピュアホワイトに注目
まず、時代の気分をいち早く反映するファッションショーから見てみましょう。数多くのメゾンで目についた色はピュアホワイトでした。「クリーン、再生、くもりのない、新しい、希望」を感じるものとしてこの色が採用されているようです。
日本人にとって、「ピュア」というワードは、赤ちゃんのようにあどけなく頼りない純粋さを想像するものかもしれませんが、この春のピュアホワイトをみると、それは生まれたての強いエネルギーや純粋さからくるパワーを示しています。
そもそもピュアでいることは、決して弱くては成し得ないものなのです。例えば、水は放っておけばすぐに淀んでしまいます。いつも飲めるほどの清らかなピュアさを保つためには、地底から湧き上がり、循環させる強力なパワーが必要です。
それは、雨が降り、泥水が流れ込んだとしても、その変化を自らの力で再生する逞しさです。今年の気分を表すピュアホワイトは、どんなことがあってもピュアさを保ち続けられる強さに、未来への希望を託しているように思えます。
気持ちをクリアにして強くありたいとき、白のパワーを服や小物、ネイルなど身近なものに取り入れて、その恩恵を受けてはいかがでしょうか。
続いて、スキンケアについてです。昨年はコロナ禍の影響でリモート会議が盛んとなり、卒業写真のように並ぶ四角い窓に映る自らの顔や表情、姿勢、声や喋り方を見て、自分を長時間客観的に見る機会が増えたと思います。
そのためか、昨年スキンケアアイテムで人気だったのがシートマスクやアイクリームでした。クマが目立って気になった、まじまじと見たら肌がくすんで見えてキレイになりたいと思った、スキンケアをより重視するようになった、自分らしいスタイルを考えるきっかけとなった、そのような声を多く聞きました。モニターに映る自分と長時間向き合ったことで、自分の思い描く理想の姿がよくわかったのだと思います。