あそぶようにはたらく。アプリプロデューサー実践する軽井沢ライフ

PLAY代表取締役 イセオサムさん


イセ:昨年、御代田町に移住したタイミングとコロナが重なりテレワークが必須になったのですが、昨年は集まる代わりにZoomでミーティング、日々の業務はslackでやりとり、月に1度だけ可能な場合は東京に集まる、というスタイルに変化しました。

このスタイルを続けてみたところ、日常業務に問題はないが、PCの画面越しでは未来の話をすることが少なくなるという課題が見えてきました。やはり、同時多発的に発言できる環境にはテクノロジーが追いついていない部分があるので、軽井沢スイートグラスでキャンプ合宿を行いました。2泊3日チームで同じ時間を過ごし、焚き火や食事をしながら10年後のビジョンを描く体験は、これまで以上に貴重なものに感じました。

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焚火をしながら将来ビジョンを語り合う。軽井沢スイートグラスにて

鈴木:焚き火しながら未来の話、良いですね。イセさんは普段はどこで仕事をしているのですか?

イセ:こちらにきてからは、完全に毎日がワーケーションですね。僕は釣りが大好きなので、夏は朝イチに釣りにいきます。御代田から小諸までちょっと車で走って釣りをして、10時くらいになるとミーティングが入るので、車の中でZoom会議をすることも良くあります。コワーキングスペースだとビデオ会議する際に気を使うのですが、車って完全プライベートなモバイルオフィスなんですよね。

そして、やまへいさんというお蕎麦屋さんでランチして、今度は丸山珈琲でコーヒーを頂きながらPC作業、夕方にまた釣りして帰る、みたいな。

鈴木:釣りしながらワークする。とても良いワークスタイルですね。釣りはある意味集中しながらやるものだと思います。仕事も集中してやるので、両方だと疲れませんか?

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お気に入りの小諸の渓流にて

イセ:メリハリがついていいんです。例えば、朝6時から9時までの3時間一本勝負で釣りすると、集中力が増して釣れるんです。渓流を歩き疲れたところでPC作業をするといい休憩になり、夕方の釣りがまた楽しみになりますし、作業も捗ります。

仕事とあそびを行き来することで、双方のパフォーマンスを上げることがリゾートテレワークの本質と言えるんじゃないでしょうか。

鈴木:PC作業をするといい休憩になる、仕事とあそびを行き来する。素晴らしいですね。現在軽井沢エリアはワークスペースが20か所以上ありますが、そういうところも使ったりしますか?

イセ:よく使います。場所というよりは、人と会う場所という目的で行くことが多いですね。例えば、ワーケーションサイト軽井沢で移住者を集めてコワーキング会をやったりしています。それぞれ作業しつつ、ランチでお互いの仕事について話したり、その分野のプロフェッショナルに相談したり、打ち上げでまた新しい企画が生まれたりと、いいコミュニティができつつありますね。

ワークスペースって、ただの場所貸しの場合は何も生まれないことが多いんですが、ここは併設されるラウンドアバウトカフェの管理人が人を繋いでくれるので、リゾートテレワーカーのホットスポットになりつつあります。

他には佐久にある、ワークテラス佐久にもよくいきます。こちらは農園があり、地元の方とのコラボレーションも生まれてまた別の価値を産んでいると思います。

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移住者のコワーキング会 旧軽井沢六本辻にあるワーケーションサイト軽井沢にて
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文=鈴木幹一

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