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2020年は、化石燃料に変わりうるエネルギー源としての水素が、エネルギーに関する話題に再び登場した年でもある。ジョージ・W・ブッシュ政権時に大きく取り上げられていた水素は、「未来の燃料」として話題になっては消えることを繰り返している。しかし、再生可能エネルギーのコストが大幅に削減されたことが手伝って、再び表舞台に登場した。2020年にはあらゆるメディアで水素が取り上げられた。
2020年には、二酸化炭素排出量が第2次大戦以来で最大の減少幅となった。これは、新型コロナウイルスの影響で原油需要が崩壊したためだ。
ロイヤル・ダッチ・シェルは、75年ぶりに株式の配当金を減額した。
中国は2020年12月、核融合研究装置を初めて稼働させることに成功した。
新型コロナウイルス感染症は、企業によるリモートワークの導入を加速させた。その結果、多くのセクターに劇的な影響がもたらされた。ウェブ会議サービスが爆発的な普及を遂げた一方で、ガソリン需要は急減した。また、電気やガス、水道、通信などの消費パターンが変化したほか、人々は商品を自宅まで配達してくれるアマゾン等の企業への依存を強めた。
新型コロナウイルス感染症は、今後もエネルギー関連の議論に大きな影響を与えるだろう。パンデミックが終息に向かい、経済回復が話題に上ることを期待したい。