はじめて自信の根拠ができた。その象徴の腕時計

ROLEX Oyster Perpetual Air-King

バイオベンチャー企業ユーグレナの永田暁彦副社長。ロレックスの「エアキング」を語る。


微細藻類ユーグレナを主に活用した食品や化粧品の販売、バイオ燃料の研究等を行うユーグレナの副社長、永田暁彦が所有する腕時計はロレックスの「エアキング」。あまり腕時計をしないという永田さんが唯一持つ機械式腕時計だ。

「もちろん、腕時計は必要なツールだとは思っています。スーツを着るとき、腕に時計がないのはまるでベルトをしないで外出するようなもの。スーツを着るなら必ず腕時計は着ける。日頃の服装はカジュアル寄りですが、大きなディールや株主総会など、ここぞという時は必ずスーツを着るので、腕時計は必須です」

永田さんがこの「エアキング」と出合ったのは2009年12月のこと。仕事の成果に対する報奨の品だった。

「当時は07年に入社したインスパイアという投資ファンドで働いていました。09年に大きなディールがあり、その主担当を任されたんです。それは会社の今後を左右する重要な案件でしたが、最終的に成功させました。そして会社からその成果を表彰され、記念品としていただいたのが、このエアキングでした。まだビジネスでは結果を残していないのに根拠のない自信だけは人一倍もっていた若かりし自分に、はじめてその自信の根拠ができた。僕にとって、この時計はその象徴です」

時計を着けるたびに、熱い想いが蘇る。エアキングとの付き合いは11年に及ぶ。

「僕はこれ見よがしな時計を好まないのですが、この時計は飾りすぎておらず、文字盤も青でフレッシュさも感じる。これから羽ばたいていく僕にぴったりだな、当時はそう思いました。道具としてしっかりとつくられていて、無造作に扱える、頼りがいのようなものも感じ、とても気に入ってます。生涯付き合っていくと思いますね」

そんな永田さんには学生時代から続けている独特の時間管理術がある。

「アシスタントに、毎日30分単位で僕が何に時間を使ってるいかをレポートしてもらっています。時間の使い方にもKPIが存在します。例えば、リアルテックファンドなど複数ある業務のなかでユーグレナが何十%占めなきゃいけない、など、会社の仲間と共有します。時間管理は中学生のころから続けています。1カ月間、何の勉強したかを30分単位でカレンダーに記入していました。印象と実際の時間の使い方は違うので、記録して正確に把握することが重要です」

自分が費やす時間を正確に把握することで、仲間とともに実現すべき未来に向かって思い切り前進できる。。優れた仕事には、優れた時間管理が欠かせない。

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3、6、9のメタルアワーマーカーと、プリントされたミニッツインデックスが融合したダイヤルデザインは、とても個性的かつ、このモデルの大きな特徴となっている。

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少し丸みをもたせたケースとベゼルシェイプは、2009年当時のものが継承されている。ヘアラインとポリッシュのコントラストも美しい。

ROLEX Oyster Perpetual Air-King

ムーブメント:手巻き Cal.854A/2
ケース素材:ステンレススティール
ケース径:40mm
価格:¥590000

永田暁彦◎投資ファンドを経て、08年ユーグレナ社外取締役就任。10年にユーグレナに完全移籍。14年設立のリアルテックファンド(現リアルテックホールディングス)代表を兼任。19年からユーグレナ取締役副社長、20年よりヘルスケアカンパニー長も務める。

text by Ryoji Fukutome / edit by Tsuzumi Aoyama

この記事は 「Forbes JAPAN No.077 2021年1月号(2020/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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