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Sami Sarkis / Getty Images

イスラエルに本拠を置き、米国とブラジルでも事業を展開する「Blue White Robotics」は、農業用のドローンから自動運転のトラクター、無人のシャトルまで、複数のタイプのロボットを統合した自律プラットフォームを顧客に提供しようとしている。

同社のベン・アルフィCEOは、自社で独自の自律テクノロジーを開発するのではなく、顧客のニーズに合うソリューションを提供しようとしている。Blue White Roboticsのプラットフォームは、農家や地方自治体など、さまざまな顧客が、それぞれに適したロボットの集合体を使って目標を達成することを可能にする。

特に農業は重要な市場だ。同社のオートノミー・キットは、農家が既存のトラクターを自動運転のプラットフォームに載せ、オペレーションを管理することを支援する。さらに、Blue White Roboticsは、ドローンを活用する農家のニーズにも対応している。

アルフィのチームは、自律型ドローンや車両を製造する企業と競合するのではなく、他社のツールを補完し、サポートすることを目指している。

「私たちは、自分たちだけですべてを行うことはできないと認識している。当社は、自律型フリートを管理するためのプラットフォームを提供し、顧客とロボティクス企業らのデータ収集を効率化する」

Blue White Roboticsが提供するソリューションは、アマゾンのAWSやマイクロソフトのAzureなどのクラウドサービスを彷彿とさせる。クラウドサービスが、顧客にシステムをオンデマンドでレンタルするのと同じように、Blue White Roboticsは、自律走行車の基盤となるシステムを顧客に提供する。

しかし、クラウドサービスとは異なり、同社の顧客はソフトウェア・エンジニアではない。アルフィらは、農家や病院の管理者などプログラミングの知識を持たない人々が、ロボットを制御するための管理コンソールを構築した。

多くのイスラエルのスタートアップと同様に、Blue White Roboticsはイスラエル軍にルーツを持っている。アルフィ自身は、イスラエル空軍に25年間勤務し、ドローンの商用利用のポテンシャルに気づいた後に、会社を立ち上げたという。

同社は既に1000万ドル(約10億円)の資金調達を行い、75人の従業員を雇用している。

Blue White Roboticsは農業分野で成功を収めた後に、バル・イラン大学やイスラエル最大の病院であるテル・ハスショーマー病院で自律型シャトルを走らせている。彼らの車両は、パンデミックの間に医療機器やサンプルなどを、安全かつ効率的に輸送するために役立った。

編集=上田裕資

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