皆さんは、1988-91年の間、マクラーレンホンダがF1選手権に4優勝、WRCでは、スバルが3回、三菱が4回チャンピオンを獲得、パリーダカール・ラリーでは2001-07年まで三菱が7連勝、2018年からのルマンではトヨタが3連勝、佐藤琢磨選手がインディ500に2回優勝、2輪のMotoGP選手権では、ホンダが2013年から6連勝したりしていることを、覚えてはいるだろうけど、果たして、世界に誇れる日本の他の記録は知っているだろうか?
例えば、2010年に、米国ユタ州ボンネビルでの陸上最高速チャレンジに挑んだスズキ・キザシが328 km/hを出し、ルーフ付きターボ車のクラスで新記録を達成した。キザシはこれだけのスピードを出すために、通常の2.4Lエンジンに大型ターボを装着して、なんと188psから507psにパワーアップ。300km/h以上の負担に耐えられる専用タイヤや専用エアロパーツをつけて記録を出したわけだ。
また、1990-91年に、オーストラリアの最速耐久レース「バサースト1000km」に、日産スカイラインGT-Rが参戦。その600psと4WDのトラクションを生かして、ライバルを抑え2連勝を飾った。
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ところが、GT-Rの圧倒的な戦闘力のおかげで現地生産の人気者であるフォードとGMホルデン製のマシンが勝てなくなったので、レースオーガナイザーがターボ車の出場ができなくして、GT-Rを追い出してしまった。それほど脅威だったわけ。
ところでトヨタが最近、ルマン24時間レースで何回か勝利を飾っているけど、1991年にマツダ787Bという4ローター付きのロータリー車が日本車として初のルマン優勝を達成したことは、覚えているだろうか。
また2016年には、マツダ・ロードスターが世界の最優秀車賞「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー賞」をゲットし、同時にワールドカーの「デザイン賞」も獲得した。
実は、マツダは日本のどのカーメーカーよりも多くのデザイン賞を獲得している。2015年、パリの国際自動車フェスで「世界一美しいコンセプトカー賞」を獲得。2019年にはマツダ3が有名なレッドドット賞を獲得しているし、2020年にはマツダ3で再度ワールドカーのデザイン賞をとった。日本でもマツダのスタイリングが高く評価されており、昨年は、マツダMX-30が日本カーオブザイヤーの「デザイン賞」を受賞している。
一方、スピードを競い合う競技にも、日本車はかなりエントリーしている。1998年に、米国にてスバル・レガシィが270 km/hを出して「ワゴンの世界最高速記録」を獲得したし 、2016年にホンダS660をベースに作られた「Sドリーム」がまた米国ボンネビルにて、421 km/hを出し、新記録を達成!
また、JDパワー顧客満足度調査や信頼性を図るコンシューマー・レポートのトップ10には、トヨタとレクサスの車両がその半分を占めていた。