軽井沢移住で作家デビューができたワケ

安本由佳さん


鈴木:作家デビューおめでとうございます。それにしても軽井沢に移住されてから作家デビューとはすごい変化ですね。「不機嫌な婚活」面白いタイトルですが、どのようなストーリーなんですか?

安本:有難うございます。東京の婚活市場で戦う女子をリアルに描いた小説です。実在する旬なレストランなども数多く登場したり、ファッションや会話描写も「今」を切り取っていて、普段小説を読まないという方からも読みやすいと好評なんです。

鈴木:コロナ禍で、リアル婚活が出来なくなり、婚活市場も新たな手法ととしてマッチングアプリなどオンライン婚活が当たり前の時代に、ピッタリのストーリーですね。


ホテル鹿島の森 ガーデンテラス席。安本由佳さんお気に入りの場所

鈴木:最近の軽井沢移住者の動向から、何か将来のライフスタイルのヒントになることや期待はありますか?

安本:以前の移住者はリタイアシニア、富裕層が多かったですが、最近の移住者は圧倒的に若い人です。将来新しい価値観を持った人たちが主流になり、ワークスタイルも、コロナ一過性のものではなく、リモートワークが主体になっていくと思います。若い世代にどんどんきてもらって活気のある町になったり、若い子たちが自分でお店を持ったり、夢をかなえる場所になると素敵だと思います。

鈴木:東京に住んでいた時と軽井沢に移住されてから、人との出会いや付き合い方に変化がありましたか?

安本:移住してから何回もセレンディピティなことがありました。例えば、移住した年に、オープンしたばかりのアンティークショップ「ベルリネッタ軽井沢」をふらりと覗いたらオーナーと意気投合。PRをお手伝いさせていただくことになったこと。また、軽井沢で知り合った素敵なマダムから元レスポートサックジャパン代表の柏原由佳さんをご紹介いただき、現在は柏原さんの新ビジネス、紹介制パティスリーララ ファティマのPRもお手伝いしています。

そのほかにもインスタグラムで軽井沢でのライフスタイルを発信していたら、どんどん友人が増えましたし、千ヶ滝別荘地のHPでコラム執筆することになったり……軽井沢でどんどん繋がっていく縁がとても面白いと思ってます。

軽井沢では自分より年上の方がとてもパワフルで自由に楽しそうにしていらっしゃるので希望が湧きます。またカフェやレストラン、ショップの人たちがみな自分を知ってくれていたり、アットホームな風土がとても気に入ってます。
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文=鈴木幹一

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