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その結果、12月に日本からハワイに到着した人の数は3033人となった。多くの企業が休暇となった12月26日から1月4日の10日間については、1391人がハワイに到着した。この数はあくまでも到着者数であり、ビジネスや留学目的の人、現地在住者も含まれ、訪問客数についてはまだ発表されていない。しかし、旅行を楽しむ目的で、年末年始に日本からハワイを訪れた人は1000人前後だったのではないかと推測できる。

ただ、この結果は、ハワイとしては想定より低いものだったのではないだろうか。ハワイ側の訪問客受け入れ体制は整ったが、帰国時に日本で自己隔離が必要になることに加え、日本で感染が拡大しGo Toトラベルキャンペーンが全国で一時停止となり、旅行への自粛ムードが高まったこと。おまけに世界各地で変異種が確認され、日本で入国制限が強化されたことなどから、ハワイ旅行へのハードルがより一層高くなったことは否めない。

そのため、冬休み期間に日本人訪問客と思われる人を現地で見かけることはあったが、筆者が予想していたものより少なく感じられた。改めて、コロナ禍での海外旅行の難しさが露呈したようだ。

夏までに人口の4割にワクチン接種


最後に、ハワイのワクチン接種状況について紹介しよう。アメリカ本土と同様に、ハワイでも12月中旬からワクチンの接種が始まっている。これまでにハワイに届いたワクチンは、約8万3000回分。ハワイ州政府は、第1フェーズ(a)として、新型コロナウイルス感染症患者に対応する医療従事者約4万人と介護施設入所者約1万人への接種を1月までに進めている。1月8日までには3万5000~4万人の接種が終わる見込みで、1回目の接種から3〜4週間経った人については、2回目の接種が間もなく始まるという。

これ以降は、警察官や救急隊員、政府職員、公共交通機関職員などのエッセンシャルワーカー約5万人と、75歳以上の高齢者約11万人が第1 フェーズ(b)となり、先日このグループの接種が開始された。さらに、65歳以上の方と深刻な症状を引き起こすリスクのあるエッセンシャルワーカーなど40万人が第1フェーズ(c)となり、3月から接種を開始予定だ。ハワイ州政府は、夏までに全人口のおよそ4割にあたる60万人の接種を目指している。

現在、7日間平均の1日あたりの新規感染者数は140人(1月5日時点)。ホリデーシーズン直後のため、やや上昇傾向にあるが、アメリカ本土に比べると低い数値を維持している。ハワイのさらなる観光業の回復には、ワクチン接種が進むことと、日本の感染収束が鍵となっていきそうだ。

文=佐藤まきこ

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