試練続きのMBA留学、日本マイクロソフト勤務を経て米国スタートアップに転職をした私の道程

MBA留学中の徳永康彦氏


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Stripeでの濃密な2年半。「自分が価値を出せる場所」


Stripeでは、ユーザーサポート、マーケティング(コミュニティなど)をメインに、幅広い仕事を任された。他国オフィスとの連携も多く、英語を実際に使う頻度も格段に増えた。

急激に増えるユーザーと、それに伴いサポートへの問い合わせ数も急上昇。企業が成長するというのはこういうことかと肌身で知った。

「サポートが良くてStripeに決めた」とか「Stripeのサポートは格別」、中には「徳永さんのサポートでなんとかなった」と書かれたブログを目にしたときには感激した。

ユーザーサポートの傍らで、サポートチームの新メンバーの採用、育成、メンタリング。ユーザーコミュニティの拡大支援、製品に関する記事、ユーザーコミュニティや外部コミュニティでの登壇など、素晴らしい経験をした。

日々湧き上がる課題に対し、改善や予防策を考え提案し実行する。蓄積されたノウハウがない中ではどんなバックグラウンドの人間も対等であり、誰しもが価値提供の主体となれる機会に溢れていた。

手探りで様々進める中でやっと得たナレッジを共有し、後任を育成していくのは性に合っている、と思えた。企業が成長していく中で、自分がファシリテートしながらチームを作っていく楽しさの中で、圧倒的に自分らしくいられると思えたのがStripeだった。

さて、最終回となる次回記事は、子どもの誕生を機に環境を見直すようになったことから回顧していきたい。体調不良に陥ってしまいつつも復帰をした今、10年のキャリアを経て私が考える「人生の意思決定」について寄稿できればと思っている。

(続く)


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文=徳永康彦

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