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Photo by AaronP/Bauer-Griffin/GC Images

クラウドサービスを大規模に展開する上で、重要になるのが「リージョン」の拡大だ。リージョンとは、データセンターを設置している独立したエリアのことで、物理的に遠いリージョンよりも近いリージョンの方が、レイテンシー(遅延)が発生しにくくなる。

グーグルは昨年末に、新たに3つのクラウドのリージョンを立ち上げるとアナウンスした。チリとドイツ、サウジアラビアが今後数カ月の間に新たなリージョンとして始動する。

グーグルクラウドは現在、17カ国の24のリージョンと73のゾーンで運営されている。クラウド分野では、アマゾンのAWSやマイクロソフトのAzureなどとの競争が激化しており、高いパフォーマンスを実現するためのリージョンの拡大の重要性は高まっている。

マイクロソフトのAzureは世界で合計60以上のリージョンを展開し、リージョン数でグーグルクラウドを大きく上回っている。一方で、AWSは24のリージョンと77のゾーンを展開中だ。

ゾーンは1つのリージョンの中をさらに分割する区画分けで、一つの区画内でシステム障害が発生した場合でも、ゾーンが違えば障害の拡大は起こらない。

グーグルクラウドは、今後さらにリージョンを拡大し、間もなくAWSを抜き去ろうとしている。グーグルは2020年には、インドネシアのジャカルタと米国のラスベガス、ソルトレイクシティ、韓国のソウルの4つのリージョンを開設しており、今後はカタールのドーハやスペインのマドリード、イタリアのミラノ、フランスのパリでも開設予定だ。

今から3年前にグーグルクラウドのリージョンはわずか13のみだった。同社は巨額の資金を投じて、クラウド分野の覇権を拡大しようとしている。グーグルはまた、再生可能エネルギーの使用にも意欲を見せている。

「当社はクリーンなエネルギーのみを使用してクラウドを運営し、100%の電力を再生可能エネルギーで賄おうとしている。このコミットメントを通じて、顧客らに高品質なソリューションを提供すると同時に、ゼロ・エミッションのゴールを達成する」とグーグルは述べている。

編集=上田裕資

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