ビジネス

2021.01.15

米国フィンテックの「最注目企業4社」をフォーブスが選出

個人賞を受賞したジャック・ドーシー / shutterstock


最優秀企業:Propel


ブルックリンに本拠を置くスタートアップ「Propel」は、低所得者層に対して1000ドルを寄付する活動を行い、2020年に最も傑出した企業に選出された。

同社は非営利団体「GiveDirectly」から資金を調達し、フードスタンプ(低所得者向けの食料購入補助制度)の残高を管理する無料アプリ「Fresh EBT」の200万人のユーザーの中から支給基準を満たした人を抽出している。

無条件の現金給付は、ニューヨークやサンフランシスコのベイエリア、シアトル、ニューオーリンズなどの、パンデミックによる経済的打撃を最も受けた貧困地域のユーザーを対象としており、これまで17万6000世帯を支援した。

パーソン・オブ・ザ・イヤー:ジャック・ドーシー


ジャック・ドーシーが設立した決済企業スクエア(Square)が運営する「Cash App」は、フルサービス型のデジタルバンクへと進化を遂げている。Cash Appは、2020年に驚異的な成長を遂げ、アクティブユーザー数は6ヶ月間で2400万人から3000万人に増加した。

「Cash Appが急成長した主な要因は、十分なサービスを受けていなかった層をターゲットにしたことだ」とDan Rosenjは指摘する。政府が3月に現金給付の支払いを開始すると、ドーシーは直ちにロビー活動を展開し、市民がCash Appを通じて電子的に給付金を受け取れるようにした。

フォーブスは、フィンテック大賞を選出するに当たり、フィンテック企業に投資する2人の投資家、Emmalyn ShawとDan Rosenに助言を求めた。Shawは、サンフランシスコ本拠のベンチャーキャピタル「Flourish」のマネージングパートナーで、Rosenは、「Commerce Ventures」の創業者兼ゼネラルパートナーだ。

編集=上田裕資

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