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2021.01.11 08:00

「MBA不要論」に異議を唱える若者4人が設立の起業家支援ファンド

Getty Images

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このところ、ビジネス系のメディアを騒がせている話題の一つが「MBAは役に立たない」という説だ。イーロン・マスクは、最近のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、米国のCEOにMBA取得者が増えすぎた結果、会議に費やす時間が多くなり、現場を見ないことでイノベーションの停滞が起こっていると指摘した。

しかし、このような見方に異議を唱える4人の若手起業家たちが居る。

今から2年前、ヒロ・ティエンとハンサイ・キャットレット(ともにスタンフォード大学出身)とジョシュ・ホフマン・セン(ハーバード大学出身)、シーヴァ・コジンスキー(ウォートン大学出身)らは、「MBAファンド」と呼ばれるファンドを立ち上げ、彼らの母校でMBAを取得した起業家への支援を開始した。

「イーロン・マスクはMBAを非難したが、彼は現実を理解していない。MBAで優秀な成績を収めた起業家たちは、優れたビジネスモデルを確立している」と、ティエンは話す。

MBAファンドの支援者には、ドアダッシュの共同創業者でコースラベンチャーズのパートナーでもあるエヴァン・ムーアや、Trulia の共同創業者でNFXのパートナーのPete Flintらが居る。同ファンドは、これまで60社以上の企業に220万ドルを投資している。

年に一度、同ファンドはスタンフォード、ハーバード、ウォートンでピッチコンペを開催し、賞金を授与している。昨年のコンペの受賞企業には、12月にセコイア・キャピタルが主導したシリーズBラウンドで4500万ドル(約46億円)を調達したと発表した「Vise.ai」が含まれていた。

「SoFiやドアダッシュ、Skyboxのような企業はすべてスタンフォード大学のMBAコースであるGSBから生まれた。ウォートンからはWarby Parkerが生まれ、ハーバードからはGrabなどが生まれた」とティエンは話す。

「私たちが企業を辞めてビジネススクールに来たとき、同級生の多くは未来のドアダッシュやSoFiを目指していた。しかし、そこで課題となったのが資金へのアクセスだった」と彼は続けた。

「今後もMBA出身の優秀な起業家たちを支援していきたい」とティエンは話した。

編集=上田裕資

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