アマゾンによると、ウェストジェットから購入した旅客機は現在、貨物用に改造中で、年内にアマゾン・エアネットワークに投入されるという。デルタ航空からの7機は、2022年に貨物輸送ネットワークに加わるが、アマゾンは今後も航空貨物輸送の大半を、サードパーティに頼っていくと述べている。
アマゾンはこれまで、航空貨物輸送のキャパシティを高めるため、主に外部企業とのリース契約で輸送量を増やし、2日以内の配送を謳うプライムサービスの拡充に務めてきた。Eコマースの売上がパンデミック後に急増した一方で、デルタなどの航空会社は需要の急減に直面している。
ブルームバーグの報道によると、アマゾンは2022年の末までに貨物輸送に用いる航空機の数を85機以上に増やす計画という。
アマゾンは今でも、航空貨物輸送の大半をフェデックスやUPSのようなサードパーティの業者に頼っていることを強調しているが、今回の動きは同社が自社の航空貨物輸送を拡大させようとしていることを示している。
フェデックスは既にアマゾン向けの航空貨物輸送の契約の打ち切りを宣言しており、「今後はより広範なEコマース市場」にフォーカスしたいと述べていた。