科学研究が示す、性格とキャリア成功度との関係

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楽観性とキャリアの成功


外向性はどちらの研究でも、キャリアの成功の鍵となるものとされた。また、情緒安定性と誠実性も重要だ。一方、神経症的傾向は最大の障壁となる性格だ。これは、悲観的な人がなかなか昇進できないことを示した過去の研究結果とも一致する。外向性はキャリアで成功を収めるための要件では必ずしもないが、情緒安定性と誠実性、そして一定の楽観性は非常に重要だ。

外向性以上に大切なのが、メンタルヘルスと、キャリアに対する考え方だ。内向的な人は自分の性格を変えるのは難しいと感じるだろうが、必要に応じてメンタルヘルス面での支援を受けたり、より楽観的な考え方を身につけたりすることは可能だ。

楽観的な人は、すべてをバラ色の眼鏡で見るようなロマンチストだというわけではなく、幸せをもたらす魔法の薬を持っているわけでもない。楽観的な人はネガティブな状況にポジティブな面を見出す能力により、キャリアの障壁を克服できるのだ。

視点を広げ、失うことで得たものや、逆境の中にある良い側面、遠い先の目標に加え、これまでに収めてきた成果、終わりの中の始まりといったものに目を向けられる前向きな考え方を持てば、キャリアで最大限の成功を収める可能性が開かれるだろう。

編集=遠藤宗生

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