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2021.03.27 16:00

「空のタクシー」で松本へ 小型機チャーターと明神館の洗練に触れる

小型航空機チャーターサービスSKY TREK



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たった1泊2日の旅の終わりに、これだけ名残惜しい気持ちを抱いたことはなかったかもしれない。松本空港で見送りのホテルマンに手を振り、SKY TREKに乗って、感じたことだ。それは「明神館」の演出するリゾート時間のクオリティの高さによるところも大きいが、もっと単純に、旅の正味時間の圧倒的な長さによるところも間違いなく大きかったと言えよう。

何しろ車の旅であったら、往復で実に8時間はかかっていたところが、フライト時間だけで言えば、わずかに100分に過ぎないのだ。ここでセーブできた時間と体力と気力を元手に、訪れたデスティネーションでどれだけ多くを見、行い、感じ、得ることか。次はぜひ、あなた自身で体験してみてほしい。

【特別対談】SKY TREK永堀敬太氏 × 扉温泉 明神館 齊藤忠政氏



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「飛行機をタクシーのように利用する時代へ」


「扉温泉 明神館」では、日本でも「飛行機をタクシーのように利用する時代」が到来することを見据えて、SKY TREKとの業務提携を行っている。そこにどんな背景とビジョンがあるのか、SKYTREK永堀敬太氏と扉温泉 明神館 齊藤忠政氏に語り合っていただいた。
 
永堀敬太(以下、永堀):出会いは、ルレ・エ・シャトーの会員さま向けに、当社の企業紹介をさせていただいた際でしたね。

齊藤忠政(以下、齊藤):はい。こういう仕組みが日本にもやっとできたんだと喜んだものです。いざ海外の富裕層の方が日本にプライベートジェットでいらしても、松本までは羽田から3時間、成田からだと4時間もかかってしまいます。そこからまた陸路で移動となると、まったく魅力がなくなってしまいます。でもアメリカでは違います。どんな辺鄙なところへでも、飛行機をタクシーのように使ってひとっ飛びするんですね。

永堀:おっしゃるとおり、目的地を3レターとか4レターのフライトコードとして入力すれば、まさにひとっ飛びで簡単に行けるわけです。

齊藤:ルレ・エ・シャトーの世界大会で他の会員たちと話して、インバウンドを迎えるためにも、これからは小型チャーター旅客機を受け入れられるようにしなければならないと実感しました。そこで知ったSKY TREKは金額もアフォーダブルだし、お客様からの要請の声もありました。

永堀:問題点は、国際線が飛んでいない空港だと、そもそも入国検査、検疫、税関の人がいないということ。他所から出張ベースで人を派遣してもらわないと、対応できないんですね。そこで現時点では、日本に来てからSKY TREKで飛んでいただくのがいいと。



齊藤:本当に私たちにとっては渡りに船です。お客様が羽田に着いて、たとえ東京で1泊したとしても、SKY TREKを使えば次の日にわずか50分で来られるわけですから。

永堀:交通手段としてだけでなく、景色も圧倒的に楽しめます。富士山も八ヶ岳も見えるし、渓谷沿いを低く飛ぶようなフライトは、なかなか体験できないですよね。それにSKY TREKに乗って、上から3Dの視点で見ると、すごく色々な気付きがあって、ビジネスとしても違うインプットがあるんです。飛ぶこと自体にビジネスに繋がるさまざまな気づきがあるということを、もっと多くの方に知っていただきたいですね。

特に、海外に行けないこういう時期だからこそ、低く飛んで、日本を再発見するいい機会だと思います。日本の地方都市を、商圏として捉えることの気づきになる可能性もあります。しかし、いまはなかなかインバウンドを呼びにくいタイミングではありますよね。

齊藤:国内にも旅行のモチベーションはすごくあると思いますが、中央自動車道が非常に渋滞しやすい。結局、まだSKY TREKさんのようなサービスを知らない方が多いので、渋滞にウンザリしながらも車での移動になってしまうのではないでしょうか。

永堀:時は金なりです。飛行機をタクシーのように利用するというのが、日本の既存マーケットにはまだほとんどなくて、ビジネスジェット、チャーター機というと一部の富裕層向けという固定概念が強いことが口惜しいですね。

距離とか目的にあった機材が選べる環境であれば、人数で割れば1人数万円、高くて10数万円で自由に国内を飛び回れるような環境ができています。あとは、飛んだ先で何できるの? というところの問題で、「明神館」さんのような上質なコンテンツをうまく提案していかなくてはいけないと思っていたところでした。



齊藤:景色が楽しめ、公共交通機関の密を防げるし、渋滞もない。まさに理想の移動手段です。特に、忙しく活躍するエグゼクティブの方たちにこそ、SKY TREKでピュッと飛んできて「明神館」に泊まるという、そういう休日を過ごすことのメリットに気づいてほしいと願っています。

実は学問的にも、温泉に行くならば100km以上離れなさいというのがあります。100km離れると自然環境が変わって、精神的にも身体的にも、ある種の揺さぶりを与えることがひとつの温泉効果と言われているからです。
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編集、文、写真=大野重和(lefthands)

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