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クリエイティブディレクター/コピーライター


永堀:齊藤さんが「明神館」で守り続けてきたこととはなんでしょうか?

齊藤:自然環境とこの立地を守っていくことです。いろいろな神が宿る神聖な土地なので、神仏を大切にして正しく守っていきたい。それに、もっとエコロジーを考えたサステナブルな宿を作りたいということで、かつてあった畑を復活させたりしています。

スタッフには他の地方の出身者や海外出身者もいるのですが、毎年、入社すると田植えを経験させています。その土地に裸足で入り込まないと分からないこともありますし、田植えをした時の感覚とか、その時の「アルプスが綺麗だったな」といった印象を肌で感じ取る経験がないと、なかなか信州の仲間には入れないのではないでしょうか。ひとつの儀式としても捉えています。

2020年はコロナ禍だったので、40人足らずで田植えをしました。こんな時代だからこそ、人は人間のもつ本来の力とか、自然治癒力とか、そういうものを求めてくるのではないでしょうか。自然豊かな信州は、そんな気付きを与えてくれる場所だと思います。

永堀:なるほど。確かに今回飛んできて、四方をこんな風に山に囲まれている場所は、なかなかないと思いました。だからこその気候や地形があり、松本ならではの文化が形成されているのだと思います。その中で、ありのままの松本を洗練された形で表現されているのが「明神館」なのだと確信しました。

ところで、齊藤さんが「明神館」をルレ・エ・シャトー グループに加えようと思った理由はなんだったのでしょうか?

齊藤:日本の旅行シーズンというのは実は限られているのですが、その時その時でいつも美しい自然があります。例えばゴールデンウィークが終わった後の6月がとても美しくて、芽吹きの山のこれから来るぞ! というパワーをすごく感じることができます。梅雨で雨が降っても、自然の中にいると、その雨がキラキラして綺麗なんです。そうした四季折々の姿をシーズン以外にも見てほしい、日本人だけでなく世界中の人にも見てもらいたいと願ったのが一番の理由です。



メンバーになるとお客様だけでなく、世界580のホテルやレストランのオーナーがそれぞれのお客様に伝播してくれるというメリットもあります。オーナーの口コミは非常に大きいので、実際にプラスになりましたし、活動を通じて改めて日本を正しく知ってもらえるのは、非常に意義深いと思えたところです。ルレ・エ・シャトーのお客様の特徴としては、日本のお客様と比べてゆっくり長く過ごされる方が非常に多いということが言えます。

永堀:現地の人や暮らしを知りたいという人が多いですよね。その辺りは、日本人の忙しい旅の仕方とは違いますよね。

齊藤:2つのゲストハウスを作って、連泊プランを作りました。日常を暮らしてもらい、日本を知ってもらうということで、好評をいただいています。

永堀:近頃だと、ワーケーションというのも浸透してきていますね。



齊藤:「明神館」は、最後に至れり尽くせりを堪能する場所としていらしていただくとして、まずはゲストハウスをご利用いただきたいですね。

時代に合わせて作ったのですが、「Den(田)」と言うだけあってかなり大きな畑があるので、そこも自由に使っていただきたい。散歩にもちょうどよくて、10分くらいで市街地にも行けます。海外の方にとっても日本の農家を見るきっかけになります。地元の農家さんの協力の結果、オーガニックで育てていますので、そのまま食べられます。日本の畑や風土に触れることは、すごくクリエイティブな刺激になると思います。



古民家をリノベーションした「本陣」という宿も作りましたが、そこは参勤交代で殿様が泊まられた場所です。お城に泊まるようなものなので、入った時に圧倒されるものがあって、海外の方にもすごく喜ばれます。禅寺がすぐ近くにあるので、そこで写経や座禅をさせていただくというアクティビティも面白いと思います。経営者層の方にこそ、右脳に刺激を与えるようなアート志向のコンテンツも体験いただきたいと思っています。

永堀:早く、飛行機をタクシーのように利用する時代になって、より多くの方たちにそうした体験をする機会作りのお手伝いができたらと願っています。

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明神館
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ヒカリヤ
https://www.hikari-ya.com

編集、文、写真=大野重和(lefthands)

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