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クリエイティブディレクター/コピーライター

小型航空機チャーターサービスSKY TREK

異国の空はまだまだ遠いが、翼という移動手段があれば、我々の活動圏は日本の中で無限に広がる。

「飛行機をタクシーのように気軽に利用する」というコンセプトを掲げる小型航空機チャーターサービスSKY TREKを使い、驚くほど快適かつエクスクルーシブな空の旅で、長野県の名宿「扉温泉 明神館」を旅した。



陸路では時間のかかる場所や離島、定期便や直行便の少ない区間および設定のない区間など、日本国内約100カ所の空港や飛行場を結び、スピーディーで快適な空の旅を提供する小型航空機チャーターサービスSKY TREK。自走の車ではなかなか行けないような場所へも渋滞知らずでひとっ飛びという手軽さもあるが、コロナ禍というタイミングで考えると、公共交通機関でなく6人乗りのチャーター機で移動するという安心も、他では得難い大きな価値と言えるだろう。

日々忙しく働くエグゼクティブにこそふさわしい、「時短」「安全」「エクスクルーシブネス」、さらに「ちょっとした冒険気分」という魅力的なメリット。SKY TREKを「タクシーのように気軽に利用する」とどんな旅ができるのかをお伝えするために、冬のある日、長野県松本市の名宿「明神館」を目指す1泊旅行に出掛けてきた。

ホンダエアポートからテイクオフ!


今回の旅でSKY TREKの離着陸場所となったのは、埼玉県桶川市の荒川河川敷にあるホンダエアポート。都心からおよそ40kmのドライブは、デスティネーションである松本市までおよそ250km/4時間(中央自動車道で渋滞がなかったら、の話になるが)ということを鑑みれば、取るに足らないどころか「ちょうど楽しい」くらいだ。

羽田空港と違って他に旅行客のいない、ほぼ貸し切り感覚でくつろげる飛行場内で、まずは機長から搭乗する機材「Kodiak 100」について、また安全のための注意点などの説明を受ける。

驚かされたのは、松本空港までわずか50分足らずのフライトだということ。しかも大型旅客機とは違い、地上1000〜3200mという低空飛行で富士山や富士五湖、八ヶ岳、立山連峰の絶景を間近に眺め、それを写真に収めながら飛べるというのだから、これは単なる移動交通手段ではなく、立派なエンターテインメントではないか。

ワクワクする想いを胸に、送迎車に乗って搭乗機の待つ飛行場へ。見えてきたのは、垂直尾翼の「ST」ロゴも誇らしい機体。近づいて見ると、プロペラ、エアインテーク、プロペラのすぐ後ろに張り出したエキゾーストパイプやリベット留めのボディパネルなど、男心をくすぐるディテールが満載で、乗る前から嬉しくなる。



普段のフライトで時間のかかっていた搭乗手続きや荷物預けなどの待ち時間もなく、パイロットによるブリーフィングとセキュリティチェックを経てさっとスマートに搭乗できる感覚は、まさに「空のタクシー」だ。厚みのあるレザーシートに身を委ね、ベルトを締め、ヘッドセットを付けたら、さあ、テイクオフ! 滑走路に出て、ターボプロップエンジンによる素晴らしい加速Gをゆっくり味わう間もなく、機体はふわりと浮き上がった。

編集、文、写真=大野重和(lefthands)

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