4. タッチレス決済
もともとクレジットカード支払いが主流のアメリカだが、ウィズコロナ時代でますますタッチレス化が進んだ。
レストランでは、メニューは卓上のQRコードを読み取ることでwebページ上で閲覧し、注文までできる。とある場所では、紙のメニューを渡されたが、注文完了後、毎回破棄されていた。
画像出典:Cheers
会計は、「タッチレス決済」が導入されており、現金やクレジットカードでの支払いはできない。会計時に渡されたレシートに印刷されたQRコードを読み込むとオンライン決済が可能だ。
それにより、メニューの受け渡しから、注文、会計まで、全ての工程で店員との間接接触が一切行われない徹底ぶりだ。
筆者撮影。レシートのQRコードを読み取ることで店員と間接接触することなく会計が完了する。
5. なんでもリモート
筆者の場合、昨年3月のロックダウン以降、半年以上もリモートワークが続いている。夏の時点で、今年3月までオフィス閉鎖が発表された企業もあった。
通勤時間の削減、時間の自由度が上がったことで仕事の生産性が上がるといったメリットもあるが、孤独感や管理能力、モチベーション維持などの課題もある。
仕事以外もさまざまな領域でリモートが常識となった。学校の授業、冠婚葬祭などはバーチャルで行われ、スポーツやコンサートなどは無観客開催が今では平常運転となっている。
画像出典:Divya Dhar。バーチャルウェディングの様子
画像出典:ABC News。無観客のサッカー試合
6. オンラインショッピング
人々の購買行動はインターネットが主流となった。ロックダウン解除後、小売店が再開したにもかかわらず、オンラインショッピングを選択する人が多い。
スーパーでは、店内の人口密度を低く保つために入場規制が行われ、店頭に行列ができることが当たり前の光景となった。洋服店では試着室が閉鎖されているところもあり、気になる洋服は複数サイズを一度購入し、自宅で試着後に返品する必要がある。
入店するために並んだり、試着ができない不便さからオンライン購入を選択する人が増えるのは自然だ。
筆者撮影。スーパーマーケットの前の行列。
以上が、筆者が2020年にアメリカ・ニューヨークとイギリス・ロンドンで生活していて感じた主な“新しい日常(ニューノーマル)”だ。おそらく日本でも近しい“新しい日常”が送られているのだと思う。
人々のライフスタイルが大きく変革された2020年。1年前には想像もしていなかったこの変化の幅とスピードに、慣れることに精一杯な1年だった。
12月には、ようやくワクチンの接種が始まり、2021年はワクチンの生産量も増えるという希望のニュースとともに新しい年を迎えることができたことは幸いだ。
長く暗いトンネルの先に、希望の光が見えてきた、そんな想いだ。来年はもっとポジティブな“新しい日常”が我々のライフスタイルに加わることを願いたい。