2021年、自律走行型フードデリバリーは大きく成長する

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CO2排出量の削減


自律走行デリバリーは、CO2排出量削減にもつながり、持続可能性に向けた取り組みに役立つ。道路を走行する従来のラストマイル配送車両が電動の自律走行車両に置き換わった場合、都市のCO2排出量は減少し、交通渋滞も緩和されるだろう。こうした取り組みは、安全で健康的で歩行者に優しい都市や、活気あるコミュニティの実現につながる。

「我々は今、既存のラストマイル物流システムの大部分を、炭素を非効率的に燃焼させる車から、軽量で効率的、持続可能でCO2排出のない車両へと転換できる瞬間に立ち会っている。これは、都市の気候変動対策として効果的なアプローチだ」と、ジョンソン=ロバートソンは述べる。

食料供給の改善


新型コロナウイルスのパンデミックにおいては、無料の学校給食を食べられなくなった子どもたちや、食料品店の品薄に頭を抱える大人たちといった、食料供給の問題も顕在化した。誰もが安定して食料にアクセスできるようにすることは、引き続き重要課題だ。

「自律走行デリバリーは、サービスが十分に行き届かないコミュニティのニーズに取り組む、かつてない機会も提示する。フードデザート(食の砂漠)や健康格差といった問題に対して、新しい効率的な商品配送手段により、欠乏のない潤沢な社会を推進する、具体的な道筋が示せるだろう」と、シュナイダーCEOは述べる。

自律走行デリバリーが食品業界で果たす役割は、今後ますます大きくなっていくだろう。短期的に見れば、商品配送は、自律走行技術の導入が最も有望な市場のひとつだ。2021年のこのセクターでは、非常に大幅な成長が期待できそうだ。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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