ブルーコア(Bluecore)の商品マーケティングおよび事業運営担当シニアバイスプレジデントを務めるシェリーン・ヒラル(Sherene Hilal)はこう予測する。
情報通の消費者は、情報通のブランドを求める:「これはすなわち、パーソナライズの時代から、さらに進化したパーソナルコマースの時代に突入していることを意味する。消費者が、自らの体験をブランドとともにキュレートして、いかなる瞬間でも自分の好みが反映されるようにする時代だ。
彼らはブランドに対して、自分が過去に何を買ったかを把握し、それらのすべてのデータに基づいて、自分が次に何を買うべきか判断する手助けをしてくれることを期待している。消費者たちはブランドのサイトやチャネルにエンゲージし、データを意識的に共有させるわけだ。
これは、ブランドが消費者のいる場所へ出向いていくというだけでなく、ブランドの側から、消費者が欲しいものや、欲しいときを伝えるということだ。ブランドや小売業者が今後もファーストパーティの購入者データを収集し続けるのであれば、それを意味のある方法で行動につなげていく必要がある。
買い物客が次に何を見たいかを予測し、彼らが購入サイクルのどの段階にいるのかを把握することで、次に買い物をしたくなるのはいつかを見極めなくてはならない」
ヴィーム(Veeam)のCMO、ジム・クルーガー(Jim Kruger)は次のように語る。
必要に迫られて始まったバーチャルイベントは、ROIとアクセスのしやすさから今後も定着する:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに直面し、イベントは必要に迫られてバーチャル化した。2021年以降も、安全性に関する懸念が今後も続くからというだけでなく、2020年に得た教訓の結果として、多くのイベントがバーチャル化を継続することになるだろう。
バーチャルイベントは、対面型イベントよりもアクセスしやすい。こうした特性から企業は、バーチャル化によって、自分たちが全く新しいオーディエンスに対してイベントの門戸を開いたことを知った。バーチャルイベントでは、ビザの問題や渡航制限、コストについて、対面型イベントほど気にする必要がなく、それがより多くの動員と参加につながることに多くの企業が気づいた。
つまり、より少ないコストで動員を増やし、ROI(費用対効果)を高められるわけだ。
重要なのは、素晴らしいスピーカー、豊富なコンテンツ、そしてもちろん楽しみを提供することでクリエイティビティを発揮し、エンゲージメントを高めることだ。企業がオンラインイベントに多くのメリットを見出しているのに伴い、バーチャルイベントは2021年以降も引き続き、幅広い顧客とつながる手法として人気を集めるだろう」