検査を受けることが非常に重要なのは、そのためだ。どちらに感染したのか判断する方法は、検査しかないだろう。
これらのウイルスに感染した場合に起きることのうち、特に注意すべきこととして覚えておきたいのは、以下の5つのことだ。
1. COVID-19は発症までに時間がかかる
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状は、感染から2日で出始める場合がある一方、14日たって症状が出ることもある(平均では5日後に発症している)。インフルエンザの症状は感染から1〜4日後と、早い時期から出始める。
2. COVID-19の症状は“徐々に”出現
インフルエンザにかかると、発熱や悪寒、筋肉痛、頭痛、倦怠感といった症状が一気に出る。COVID-19の場合は、人によって異なる程度やタイミングで、さまざまな症状が現れる。
COVID-19にかかった人のなかには、まず味覚や嗅覚が失われていることに気付く人もいれば、先に熱や咳が出る人もいる。症状は徐々に現れ、最初は軽度でも、発症から1週間以上たって重症化する人もいる。
3. COVID-19は経過が予測不可能
インフルエンザに感染した場合、発症から治癒までは典型的な経過をたどることが多い。症状が出始めると数日以内に急速に悪化し、その後は時間の経過とともに回復する。
COVID-19の場合は、感染した最初の週は割と普通に過ごし、翌週になって急に悪化する人もいる。症状が毎日、あるいは刻一刻と変化する人もいる。感染した場合に何が起きるか、予測することは非常に難しい。
4. COVID-19は症状も予測不可能
米疾病対策センター(CDC)がCOVID-19とインフルエンザのどちらにも現れる症状として挙げているのは、「発熱、悪寒、咳、息切れ、呼吸困難、倦怠感、喉の痛み、鼻水・鼻づまり、筋肉痛、体の痛み、頭痛、嘔吐、下痢」など。
一方、Covid-19の患者には、流涙症や結膜浮腫、結膜充血などの眼の問題、発疹、4時間以上の勃起の継続など、数多くの異なる症状が報告されている。