その症状は新型コロナかインフルか 改めて確認しておきたいこと

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5. COVID-19は症状・後遺症がより深刻


世界保健機関(WHO)によると、「COVID-19の患者の80%程度が軽症、または無症状。重症化して酸素吸入が必要になる人は約15%だ。人工呼吸器を必要とする重篤な状態になる人は、約5%だ」という。

そのほかWHOは、「COVID-19の死亡率は、インフルエンザ、特に季節性インフルエンザと比べて高いとみられる」と発表している。COVID-19の実際の死亡率を完全に把握できるようになるまでにはまだ時間がかかると思われるが、これまでに得られているデータによれば、累計感染者数に占める死亡者数の割合(死亡率)は、3~4%。季節性インフルエンザの死亡率は、大抵0.1%を大きく下回る。

また、COVID-19から回復した後も長期にわたって後遺症に苦しむ人の例は、ますます増加している。米女優アリッサ・ミラノは、感染が分かってから5カ月以上がたった現在も、抜け毛などの後遺症に苦しんでいることを明らかにしている。

新型コロナウイルスはインフルより“強力”


インフルエンザウイルスに感染した人は、平均でほかの1~2人に感染させるといわれている。一方、新型コロナウイルスの場合は、同2〜4人に感染させるとみられている。

また、新型コロナウイルスの方が、インフルエンザウイルスより空気中に滞留する時間が長いとみられる。より多くの人が感染する可能性も、大流行する可能性も、より高いということだ。

編集=木内涼子

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