Japanは「世界一のトイレ国」。元グーグル社員が編むミレニアルスラング辞書

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Japanの定義は?


2005年に登録された「Japan」。その定義は、「The country with the world’s best toilets」(世界最高のトイレがある国)である。こういったユーモアの効いた言葉を探すのも楽しみ方の一つ。「Otaku」や「JK」など日本語の登録も多い。

片づけコンサルタントであり、雑誌『TIME』の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことで知られる近藤麻理恵も「Mariekondo」や「konmari」として載っている。

最新のトレンドワードは「スイカの砂糖」?


2020年9月に登録され、2000を超える「サムアップ」を獲得したワード「Watermelon Sugar」だ。直訳すると“スイカの砂糖”と意味不明だが、これはハリー・スタイルズが2019年に発表した楽曲の名前。彼のセカンドアルバム『ファイン・ライン』に収録され、2020年5月にシングルとしてリリースされた。

ハリーは2016年に活動休止を発表したグループ、ワン・ダイレクションのメンバーであり若者に絶大な人気を誇る。「ウォーターメロンシュガー」の真意は定かではないが、アメリカの作家リチャード・ブローディガンの著書『In Watermelon Sugar』から引用したと考えられている。スラングだけでなく、若者のトレンドを反映しているのがUrban Dictionaryの興味深いポイントと言える。

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ワン・ダイレクションのメンバー、ハリー・スタイルズ(Getty Images)

ちなみに、Forbesで検索すると、用例に「I wanna be on the cover of Forbes Magazine, smiling next to Oprah and the Queen」(オプラ・ウィンフリーと女王の隣で、笑顔でForbesの表紙を飾りたいよ)とあった。

ユーモアとトレンドの象徴であるUrban Dictionaryは、日本からでも参加できる。投票も、サムアップボタンも、用語の投稿も可能だ。新たな日本のトレンドを発信したり、外国人の上司からのジョークに笑えなかったり、海外アーティストの発言を理解したり。様々な用途で覗いてみたくなるサイトだ。

さて、今年2021年にはどんなトレンドワードが「サムアップ」されるのか。

文=齋藤優里花 編集=石井節子

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