断捨離の原則は「捨」が優先。1イン、1アウトでは甘い。1アウト、1インが鉄則です。
空間に対する総量規制。時間に対する総量規制。
その「総量」「適量」を目に見える形で教えてくれるのがハンガーです。適度な「間」をとってクローゼットの中で洋服が気持ちよさそうにある、そんな状態を目指します。
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朝、クローゼットから洋服をとりだしたら、空いたハンガーは1か所にまとめておきます。そうすると、空間にあと何枚分の余裕があるかがクリアになります。ハンガーは洋服と洋服の間に埋もれがちですが、救い出してくださいね。
さらにハンガーは、それじたいのデザインにもこだわりたいもの。数を揃えればいいわけではありません。色とりどり、形もまちまち、統一感なしでは、美しいクローゼットにはなりえません。
今まで私は洗濯屋さんの黒いハンガーで統一していましたが、最近ようやく心躍るハンガーとの出会いがありました。
「もらっていただく」服を選ぶ
私の洋服がクローゼットに滞在する期間は、基本的にワンシーズン。季節が終わったら、入れ替わります。その代わり、枚数はたくさん持ちません。
数を厳選している私でも、「あれ、こんな服あったっけ?」と思うことがあるので、クローゼットは怖ろしい。そこがぎゅうぎゅうの人は、あることさえも忘れている服がいったいどれだけあるのでしょう。着もしない服で空間が埋まっているのです。
季節が終わり、卒業した服は、早めに「お嫁」に出します。また着られるうちに、その人が愉しめるうちに、お譲りする。「あげる」のではなく、「もらっていただく」という感覚です。
今はリアルからネットまで、洋服の手放し方もさまざまです、古着屋さんに持っていく、メルカリで売る、オークションに出す。あるいは地域の団体、学校などに寄贈するのもいいでしょう。
ただし注意したいことは、「そのうち持っていこう」「そのうち送ろう」などと言って、せっかく断捨離した服を袋に詰めて延々放置しておくこと。挙句、「やっぱり着られるかも」などと言って、いそいそと袋から出してみたりするのです。
そうならないために、思い切ってはさみを入れるのもあきらめをつける1つの方法です。