今こそ断捨離 始める前の心構え|1日5分からの断捨離 第1回

Susumu Yoshioka/Getty Images


なぜ「断捨離できない」のか


私たちは、何事に対しても「できない理由探し」をしてしまうもの。

時間がない、お金がない、1人じゃできない、家族の協力がない、自信がない、やり方がわからない……いってみれば、「ないない思考」です。時間と空間とエネルギーという制限の中で生きている私たちが、自分の人生で「ないない思考」になってしまう可能性は高いといえるでしょう。

このように「できない理由」をどんなに探してもどんなに分析しても、それが行動に結びつかなかったら、ただの犯人探し、責任追及、あるいは責任転嫁です。つまり、言い訳をみつけて安堵(あんど)しておしまい。

断捨離でも、こうしたケースにどれだけ遭遇してきたでしょう。つい陥りがちな「ないない思考」は次の7つに分類されます。

7つの「ないない思考」
1. 「時間がない」……忙しい思考
2. 「ちゃんとできない」……完璧思考
3. 「できない自分を責める」……減点思考
4. 「どうせリバウンドしちゃう」……あきらめ思考
5. 「あまりに大量でどこから手をつけたらいいかわからない」……決定回避思考
6. 「あれもこれも一人でできない」……抱え込み思考
7. 「やり方がわからない」……マニュアル思考

まだ何も始めていないのに、頭であれこれ考えるうちに、断捨離のハードルがどんどん高くなってしまっているのです。

断捨離にまとまった時間はいりません。大量のモノも、目の前の1つから始まります。生活しているかぎり、すぐに散らかるのもあたりまえ。家族の協力がなく、もくもくと孤独に取り組んでいれば、途中で投げ出したくなってしまうのもあたりまえ。

あなたができないのではありません。断捨離はコツコツとお稽古していくものです。まずそのことを踏まえておいてください。

私たちは家が大きくても小さくても、忙しくても暇でも、お金持ちでも貧乏でも、そんなことはまったく関係なく、誰もがモノをため込む傾向にあります。よって断捨離に取り組むには、家の収納スペースがどれほどあろうと、仕事がどれだけ忙しかろうと、経済的にどうであろうと関係ないのです。

大事なことは、自分の思考習慣、行動習慣を見直すこと。狭い、忙しい、お金がない──それは断捨離を「しない言い訳」にはなっても、断捨離が「できない理由」にはなりません。そのつどそのつど、体を動かし、手を動かし、足を動かしていくのみです。

したがって常にそれを検証するために、モノと向き合っていきましょう。

第2回に続く

今こそ断捨離 始める前の心構え | 1日5分からの断捨離 第1回
なりたい自分になる クローゼットの見直し | 1日5分からの断捨離 第2回
仕事机を「思考の宝庫」にする | 1日5分からの断捨離 第3回

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