I solve the “people pain points” that keep leaders awake at night.

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2020年は、皆にとってつらい年だった。しかしこうした非常に厳しい状況にあっても良いことを見つけられるという、一風変わった心理的スキルがある。

それは「ベネフィット・ファインディング」と呼ばれ、逆境の中でも自分にプラスに働くものを見出して成長につなげるスキルだ。

ある研究では、初期の乳がん患者の集団にベネフィット・ファインディングのトレーニングを実施したところ、がんを自分の人生にとってプラスに貢献するものとして捉えられるようになり、個人的な成長や、目的意識の向上、精神力の強化、配偶者や家族との関係改善につながったとの結果が出た。

絶望的な状況が何か良いことにつながるという考え方は、すんなりとは受け入れられないものだが、それこそがベネフィット・ファインディングの本質だ。

ベネフィット・ファインディングは、筆者のコンサルティング企業リーダーシップIQが発見した、従業員エンゲージメントを高める18の展望のひとつでもある。ベネフィット・ファインディングに長けた人は、キャリアの中の困難な時期こそが、自己改善や成長に貢献したと考えている。苦しい状況の中にポジティブな要素を見出すことで、従業員の仕事に対するモチベーションが高まるのも、納得がいくことだろう。

また、リーダーシップIQが行ったアンケート調査「Employee Engagement Is Less Dependent On Managers Than You Think(従業員エンゲージメントは思うほど上司に依存していない)」では、素晴らしい上司を持つことよりも、ベネフィット・ファインディングなどの心理的要素の方が、統計上の信頼性がより高い従業員エンゲージメント予測基準になることが分かった。

ベネフィット・ファインディングは開発する価値が大きいスキルなのだ。

以下に、逆境の中でも良いことを見出す能力を直ちに高められる、あるエクササイズを紹介しよう。

ハリウッド映画の脚本家が、あなたの人生を題材にした台本を書いているところを想像してみてほしい。生まれた日から順風満帆の人生を描いても退屈な物語になるだけだ。そうではなく、問題に直面したり、困難な時期を乗り越えることで強くなれたり、他の人なら減速してしまったような障害に立ち向かったりしたことについて書くことだろう。

そのような困難な時期について考え(まずは現在直面している苦境から考えよう)、ハリウッド映画の脚本家になったつもりで「自分が映画の最後に魅力的で勇敢なキャラクターになるために、この状況がどう役に立つだろう?」と自問してみてほしい。

編集=遠藤宗生

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