「先延ばし」をやめて目標を達成する 3つのアプローチを起業家が伝授

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「返信するのは明日でいいや」「土日にやれば締め切りに間に合うから大丈夫」などと、今やるべきことをズルズルと、つい「先延ばし」してしまう──。そんな悪癖、あなたにはないだろうか。

できなかった自分を責めたり、言い訳を考えたり、ネガティブな気持ちになってしまうこの悪循環をどうやったら断ち切れるのか。

プロサッカー選手の本田圭佑氏も2年半通い続けているという英語コーチングプログラムを提供するプログリット。マッキンゼー退職後に同社を起業し、創業3年で売り上げ17億円を達成した代表取締役社長の岡田祥吾さんに、先延ばしをやめて目標を達成するための3つのアプローチについて、伝授してもらった。

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まずは「目的を言語化」してみる


実は私も、元々はつい先延ばしをしてしまいがちな人間です。英語コーチングプログラム「プログリット」の受講者の方々も、最初はほとんどが同じようなもの。人間はそもそもやすきに流れやすい弱い動物です。

だからこそ、どうやったら先延ばしをせずに毎日勉強を続けられるか、英語力の向上という本来の目的が達成できるか、その仕組みをずっと考え続けてきました。もちろん、その方法は英語学習だけでなく、ビジネス上の目標達成においても活用できるはずです。

ポイントは、大きくわけて3つあります。

1つめは、まず「目的や目標を言語化する」こと。「英語を勉強する」「〇〇について調べる」では、言語化したことにはなりません。これだと目標の中身があいまいで、いまやるべきこともぼんやりしてしまう。思考停止に陥り、「やらなくてもいいや」という気持ちになって、先延ばしにつながるからです。

大切なのは、達成したい本当の目的を因数分解していくことです。例えば、英語を勉強してできるようになったら、移住したいのか、海外部署の異動したいのか。異動が目的ならば、いつまでにどれくらいの成果を誰に評価される必要があるのか、それを具体的に言葉にしていくのが大切です。イメージを具体的に言語化することによって、自然とHOWまで落とし込むことができて、「いつまで」に達成しなければならないという時間制限も見えてくる。目標を時間制限とともに明確化することで、「……今やらなくちゃ!」という気持ちに自然と火がつきます。

やらなければいけないこととはわかっていても、具体的な行動までを明確に描けている人って、案外少ないんですよ。「将来こうなりたい」というけれど、その「将来」が1年後なのか10年後なのかで、今やるべきことは全然違ってきますから。
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構成=松崎美和子、写真=山田大輔(ポートレート)

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