首都警察のロバート・コンティ署長は、1月6日にも同様の混乱が起きるおそれがあるとして、「デモは平和的に行ってほしい」と求めている。
結果はまだ覆せる?
選挙人団の投票ではすでに、バイデンの勝利が確定した。結果に抵抗する方法は失われつつある。だが、トランプ、そしてますます多くの共和党の下院議員たちは自らの立場を利用し、連邦議会による結果の認定を阻止するための戦略を展開している。
上下両院の議員が結果に対して正式に異議を唱えれば、いずれの議会も問題を指摘された州の投票結果について、話し合うことになる(共和党の議員らは、この申し立てを行うことを示唆している)。
ただ、下院では野党・民主党が議席の過半数を占めている。そして、上院では結果を覆す試みを抑え込むのに十分なだけの共和党議員が、バイデンの勝利を認めている。選挙人団の投票結果が変わることは、ありそうにない。
たとえ一部の州の選挙結果を覆すような決定がなされたとしても、選挙人団による投票でのバイデンとトランプの票差は大きく(306対232)、共和党の試みが功を奏する見込みはないだろう。それにもかかわらず、トランプの支持者たちは(少なくともオンライン上では)、成功の可能性に期待をかけている。