トランプはツイッターに、ピーター・ナバロ大統領補佐官が12月17日に公表した報告書に関する記事をリツイート。支持者らに対し、敗北という“あり得ない”結果を正すため、“大規模”で“激しい”抗議を行おうと呼びかけた。ナバロの報告書は、「広範にわたって選挙不正が行われた」と(信頼できる証拠を示すことなく)主張する内容だ。
支持者たちは、トランプのこの呼び掛けに即座に反応。首都ワシントンの地元のニュースを伝えるウェブサイト「DCist」によると、これまでにも選挙結果に抗議する集会を行ってきた団体、「ウィメン・フォー・アメリカ・ファースト(Women For America First)」は、すでに当局に許可を申請していた集会の開催日を、大統領就任式の直後の週末から「1月6日に変更したい」と届け出たという。
同団体のウェブサイトを開くと、「大統領が私たちに、大規模な抗議活動を行うため、1月6日に首都に戻れと招集をかけました」と書かれたポップアップが表示される。集会はホワイトハウスに近いフリーダム・プラザでの開催が予定されており、約5000人が参加する見通しだという。
一方、フェイスブックをみると、6日にはその他の団体も集会を計画しているもようだ。また、「Gab」や「Parler」、「Telegram」などのプラットフォームでは、トランプ支持者らが「銃を携帯し、徒歩で全米各地から首都に集まる」ことについて話し合っている。
さらに、すでに広くその名を知られている極右グループ「プラウド・ボーイズ(Proud Boys)」も、同日の集会に参加する予定だと明らかにしている。
首都では大統領選の後、「不正があった」と訴えるトランプ支持者たちの大規模な集会が2回開かれている。11月14日の抗議デモ「Million Maga March(100万人の行進)」(Maga:アメリカを再び偉大に)は、当初はほぼ平和的に行われていたものの、20代の男性が背中を刺されたほか、警官2人が負傷した。
また、12月12日の「Stop the Steal(選挙を盗むのをやめろ)」集会では4人が刺され、1人が銃撃されている。この日は合わせて8人が、病院に搬送された。