ビジネス

2020.12.26

「Cash App」が慈善事業セクターにもたらす創造的破壊

Getty Images


OneZeroによると、米ミシガン州デトロイトの不動産会社創業者で資産家のビル・プルティ(Bill Pulte)は、インターネットで希望者を募り、Cash Appを使って自身のフォロワーに83万4000ドル以上を送金したと公言している。このようなソーシャルメディアを介した慈善行為は、切実に必要とされている一方で、米国の社会的セーフティネットには深い穴が開いていることを示している。

オンラインの寄付は、オフラインの寄付より6倍も速く拡大しており、年成長率は9%以上だ。

日々のやりくりに苦労する人たちを対象に、ソーシャルメディア上でデジタル送金で支援する動きは、オンラインコミュニティが持つ影響力と寛大さを表している。とはいえ、詐欺行為が横行している点を指摘することも忘れてはならない。VenmoやCash Appの寄付についてツイッターでメンションすると、胡散くさいダイレクトメッセージが大量になだれ込んでくる。

ニューヨーク・タイムズが10月に報じたところによると、VenmoやCash App、ペイパルの「不正(fraud)」や「詐欺(scam)」に言及したレビューは、2020年に急増したという。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

ForbesBrandVoice

人気記事